庭のような柏島
日~月曜日と久しぶりに潜りに行ってきました。
去年の10月以来ですから実に10ヶ月ぶりです。
なんと知らないうちに幅が出てウェットスーツをレンタルしなければ自分のは入らないような状態になっていて予想もしていかかったのでショックでした。
あのウェットも作ってもうじき10年。よく今まで着続けられたなあ・・・と内心思いつつも次回までにはキット元に戻すゾと心に誓ったのでした。
柏島を庭とするMyバディ(といっても私は久しぶりだったのでガイドについて潜っていた)はいつの間にかいなくなり、いつの間にか横にいる。
摩訶不思議だけど見えなくても気にしてなかったのですがボートに上がってそのバディが遠くのブイに掴まっているのを見た時はビックリしました。流されていたそうです。
今度からちょっとは気にしよう・・っと。(^^;
窒素酔い?
朝はスッキリお目覚め。
友達は船酔い対策でパンを持参していた(和食は気持ち悪くなるらしい)ので、一人で朝食を食べに下りる。他の泊り客もそれぞれ来て食べるけどおかずの種類が多くてとても食べきれそうにない。(柏島ではおかずのほとんどは海に由来し、魚や貝、海草が所狭しと並び大変ヘルシーである。)
集合は8時半。それに間に合うように着替える。いつもは水着に着替えるのだけど、今日はドライ・スーツを着るつもりで持ってきたので普通に下着も服も着たままでいい。靴下まで履いちゃう!
ドライだと海からあがってすぐに熱いシャワーに飛び込まなくていいし、着替えは少なくて済むし楽だわ~。
早めにサービス入りして久しぶりなので何かミスをして水没しないように入念にカメラのセッティング・・・。全ては順調。
トラックで器材やタンクと共に港まで乗せてもらいボートに乗り込む。
ドライスーツは後ろが固いファスナーになっていて独りでは着られないのが難点だ。うう・・・誰にしめてもらおう。キョロキョロ。
(慣れている人じゃないとシッカリしまらず浸水の恐れがあるんです。)
他の人もドライスーツのファスナーを閉めてもらっていたので「この人はドライスーツを閉めるプロに違いない」(?)と決めて「私のも~」とお願いする。
ちなみに私のバディ(連れ)はボートに乗った時点でもう「いっぱい、いっぱい」の状態になりがちなので負担を軽くするためなるべく頼まないようにしている。でもさすが彼女ももうじき100本!今回はカメラを取ってくれたりして余裕がある。成長したなぁ~。(j j)
そういうわけでホースもバルブもレギュもマスクもOK,OKと再チェックの末、エントリーしま~すっ。ドボーン!!
それから・・・あれ?・・・あれあれ?
沈まない。(・・?
ウエイトも付けたし~。
イイや、ロープをつたって強制的に潜行だ。深度が上がれば浮力調整もなんとかなるだろう。
普段、4キロ程度が適正であるにも関わらず2キロとか、付けずに潜ってもたいして困らなかった経験から、判断を誤ってしまった。
ダイビングをナメてました。
それはそうと、まずはクマドリイザリウオ。何センチくらいかな。小さめだけど白地にシッカリと目の周りに赤いクマドリがあってコロコロしててカワイイ。ファインダーを覗くが真っ暗。
おかしいな・・・レンズカバーは外したはずだし。
結局、クマドリは撮れず・・・。
移動しつつ「ハッ」と気がついた。
最近、陸上でデジカメを使っていたので(?)カメラとの距離感を間違えた。
このカメラはファインダーにしっかり目を近づけなければならなかったんだ!!
デジカメよろしく顔を離していたのでは見えるはずはない・・・。(--;
この判断力の無さは「窒素酔い」だろうか?まだそれほど深度はない。
気を取り直してワニゴチ!けっこうデカイ。パシャ、パシャ。
それからクダゴンベ。撮影しやすいし、可愛いから好きなの。パシャ、パシャ。
マツカサウオの辺りではもう水中マスクが曇りに曇ってマスククリアを頻繁に繰り返すので写真を撮るどころではない。
新しいマスクで曇りやすい上に、何より大事な「マスクの曇り止め」が売り切れで手に入らなかったのだ。
深くなるにつれドライにエアを入れて深度がやや浅くなってきたところで上を向いてマスククリアなんてしていたせいで、水面に引っ張られるように浮きはじめ、浅くなればなるほどスピードを上げてとうとう水面に上がってしまった。(これって超キケン)
ウエイトが2つ(2キロ)しか付けてないせでウエストがノーマークのせいか足にエアが入りすぎてもう自力修正不能状態。
それからはもうウンともスンともいかない。ガイドの矢野さんが助けに来てくれてエアを抜くように指示したり、潜行中を知らせるフロートのだろうかウエイトをいくつもジャラジャラ付けた鎖を握らせてもくれた。しかし・・・沈みませ~ん。(@@)
スーツ内のエアを抜こうとしても、ボタンを押さえれば押さえるほど海水が入ってきて、もはやドライ状態ではなくなった頃、矢野さんのサポートでどうなったのか、なんとか水底へ帰還できました。
もうカメラ持っててもそれどころではなく、本人は「戻れてホッ」と平静のつもりでもたぶんそうじゃない。
慣れているつもりが一番怖い。
ドライでスチールだと4キロ。今回はアルミタンクだったので適正ウエイトは6キロと思われる。
深夜の宿
お店に着くと、椅子に「今晩泊まるところは階段を下りて右手の(中略)宿の人はもう寝てますので、2階の二つお布団が敷いてある部屋で寝てください」と宿の場所の地図入りで張り紙がしてあった。ものすごく説明がザクッとしてるな~。今晩お布団で寝られるかしら・・・。
でも、とりあえず心配するのは後回しにして荷物を下ろしていると、ダイビング・サービスのオーナーらしき方がいつの間にか出て来てくださっていた。
それから懐中電灯で足元を照らしつつ、案内してくれたのだがやっぱり自力で宿にたどり着くのはチョット無理っぽかった。
外から見ると、どこまでも一般の家っぽくて表札も民宿の看板出てない。(^^;
案内してくれた人は勝手知ったるという感じで入っていって、2階の最初の部屋をのぞくと、お布団が3つ敷いてあった。ココじゃない。
次の部屋を開けると誰か寝てたようだ。
もう一つの部屋(廊下?)はお布団も敷いてなかった。
うーん。
階下に降りて、宿の人を起こして案内してもらうと、奥に連れて行かれ誰か男の人が一人で寝ている部屋を「すいません」と小声で言いながら大きな荷物を持ってコソコソ通り、普通の階段の半分くらいもあるのかないのかという細くて急な階段を上った。ちょっと体の大きな人は途中で身動きがとれなくなってしまいそう。
なんとこの家は階段が二つありそれぞれの2階の部屋は1階に一度下りてこないと行き来ができない。私たちが寝る部屋はたった一つ独立している。小さい家ながら複雑な作りだ。
昔隠し部屋で誰かを匿っていたのだろうか?怪しい。(そのわりに窓が大きくて明るい)
荷物を置いたら、歯を磨いたりしたかったのでまた下りた。
あの誰か寝ている部屋を通らなくてはならなず、また起こしてしまう。
それでも深夜1時に着いて、1時半にはお布団に入って電気を消していた。
明日はどんなダイビングが出来るのかワクワクして・・・。
あと6本
友達と春に10月の連休に潜りに行こうねと日にちだけ決めていたものの、そのままになっていたある夏の日。
沖縄にでも行くならそろそろ予約入れるの遅くてヤバイと思い、メールで「10月12日に約束してたよね?」って携帯にメールを入れるとしばら~くして「日にちさえ忘れてました。すいません」とのご返事。これはもう年内は諦めて来年だなと思っていました。
それが9月になって彼女の中で急に「お正月に記念すべき100本ダイビングをモルディブで!」という夢がムクムク膨らんだようで、土壇場で10月11日から14日、連休を使って柏島行き決定~っ!!絶対6本それまでに潜って行かなきゃ足りないのよ。
柏島は以前は8時間も片道かけて通っていた。
もうすぐ着くという頃にうっそうと木が被さるように生えている細い山道を30分ほど走らなければいけない。あるときは猿に道を塞がれ、あるときは霧が濃く前が見えない。秘境中の秘境だったのだ。
今は高速道路が延びて高知市内を走らないから渋滞の心配がなく、ちょっとラク。それでも7時に出ると深夜2時に着く予定。少しでも早く着いて寝る時間を稼ぎたいものだ。友達も「帰ったら即効で出発しましょう!」と言っている。
当日、金曜日に仕事終了即ダッシュで帰宅。
荷物を積んで友達に電話を入れたらまだいない。もうしばらくしてかけたら「あら、早かったね・・・」と沈黙。どうやらまだ出られないらしい。ちょうどいい車のガソリンを最寄りのSSで入れて、ついでに空気圧チェックをしてもらってから行くわ。
pinnaの車、高速走るとガタガタ揺れだすのでコワイの。いつも時速80キロで100キロはかなりがんばってる状態。
誰かが空気圧のせいじゃない?と言っていたので調整してもらっとこっと!
二人分の荷物・・・ダイビング器材2式、3泊4日お泊りセット2式、水中カメラ機材1式・・・それに友達が持参した「いつもの使いかけのティッシュボックス1箱に今回初登場の大きな2リットルペットボトルのお茶2本。やたら重くてゴロンゴロンしてナゼか笑える。
地図をちゃんと予習してなかったわりにスムーズ。高知の先は伊野ICで終わりだったのに、いつの間にか2つ先まで延びて須藤東ICというところまで進めた。ピョンピョンとコマを進めてまるで「すごろく」してるみたい。ここまでで1時間は得した。
そこを降りてからは56号線を走って宿毛で321号線に乗り換える。
高速を降りてからは運転を交代してpinnaはオニギリをパクつく。
一般道を降りてからもバイパスがあって早い早い!
ところがこのバイパスが落とし穴、「宿毛中村バイパス」っていうのがあって、宿毛の文字が見えたからうっかり乗っちゃったのよね。
そうすると中村に戻ってしまう道と分かった後も途中下車できず、終点まで走らなきゃいけないのよね。
やっぱり「すごろく」だわ。後ろへ1つ戻るって感じね。
さっき走った道をまた走って今度は無事321号線に乗れた!ここまで来たら覚えているから大丈夫!
後ろの荷物が重すぎて普通にライトを点けていてもハイビームだから山道も遠くまでよく見えて走りやすい。
闇は濃いけれど海とポツポツと街頭の明かりが見える。ようやく「島」に渡る橋も通過して「来た!」っていう気分が盛り上がる。
今回のダイビング・サービスはフォト派に人気のフリッパーズという高台にあるお店。いったん荷物を下ろして車を近くの小学校の前まで停めに行かなきゃ。車を降りてバタン!とドアを閉め空を見上げると、満天の星★星★星!なんてたくさん、なんてキレイ!
「わ~!」と小さく歓声を上げて1歩踏み出すと、大きな流れ星がシューッと弧を描いた。
マンボウ
- 2001-11-23 22:15 (金) tags:
3連休ですねー、みなさんいかがされてますか?
全国的に天気良かったみたいですね。
私はちょっと頭痛いです~。風邪かな?早よ寝よーっと!
それはそうと、今日のお昼にNHKの「地球・ふしぎ大自然」っていう番組の再放送で「マンボウ」を取り上げていたんですけど、この映像&内容がすっごくすごく良かったの。
既に今回のは再放送で本放送が良かったので必見モノときいてスタンバっていた甲斐がありました。マンボウってあんまりボーっとしてなくて泳ぐのけっこう早いし、なんと跳んで水面から飛び出るんだよ~。クジラのブリーフィング(だっけ?)に似てる。あんまり言っちゃうと驚きと感動が薄れるのでこのくらいにしとこっか?(^^;
すごく透明度高い海で映像的にもとても綺麗で良かったのでオススメです。
今度は11月27日(火)16:15~16:58に再々放送がNHK総合テレビでありますので、見てみてみ。
ボートに乗って♪
- 2001-10-15 20:19 (月) tags:
防風林らしき木々が家の前の所でちょうどトンネルのようにポッカリとトンネルになっていて、ここをくぐるとビーチが広がっている。しかも腰までもない水深のすぐそばまでボートが迎えに来ていて、ラクラクと出発できるのは嬉しい限り。
経験数の少ない女の子や、体が小さいpinnaなんかは移動距離が長かったりすると、それだけで体力を消耗しちゃうからねー。それに湾内ということで、めっぽう海が穏やか!
実は2,3年前にひどく荒れた海で波酔いを体験して以来、毎回乗ったら即効で船酔いしていたんです。
出発30分前に「眠くならない酔い止め」というのを飲んではいたけど、それでも今回みたいに器材を身につける時に下を向いたりしても全く気分が悪くならなかったのは久しぶり・・・というより、初めてかも!
克服したのかな?ウレシイ!!
初日の今日は私たち4人しかいないのにオーナーともう一人ガイドさんが付いて潜ってくれる豪華版。
私の友達は50本ちょっと。pinnaは100本ちょっとのダイビング経験タンク数。
もう一組の二人は5本と10本位という、ちょうど1/10のタンク数なので、どの位のスキルを持っているのかチェックがてら二手に分かれてファン・ダイビングをするみたい。
そのガイドさん、海に入る前のボートで「いや~、お客さんが女の子ばっかりなんて珍しいですねー、僕がココへ来てからは初めてですよ。華やかでいいですねえ!」とニコニコ。・・・どんな所やねん。
その発言のせいか、ガイドさんは友達にかなり「オジサン」かと思われていた。実は年齢を訊いたら自分と近かった・・・と言っていたわ。お互いショック!?
さて、ポイントの上に着いた。
船から覗くと透明度高そうでウキウキ気分になっちゃう!
ポイントは「郵便ポスト」名前の由来となったポスト(家庭用のらしい)は、エキジット(出て)から存在を聞いたので、チェックできず。
私達はオーナーに付いていって、ゆっくり砂地を移動。
やがて2つ根があるところに到着して合流。
ここですぐに撮りたいものが見つからず、目に付いたミノカサゴを追って撮っていたら、上の方から見ていた友達が「なに、みんなであんなありふれた魚追ってんだか・・・」とクールに笑っていたとか。
だって~・・・、ハリセンボンは大量発生しているだけあって、いっぱい泳いでいるんだけど、他にはあまり珍しい魚は目に付かなかったのよね。
それからオーナーが指示棒で指すところに近寄ってみるが何がいるのか分からない。
指示棒で魚を持ち上げてもらって初めて魚と確認できた。そこにはアマミウミノシタがいたの。
これはヒラメとかカレイみたいな平べったい砂に潜って隠れるタイプの魚。ジーっと見ててもなかなかドコにいるのか分からないよ。私ってばいろんな種類の生物をこうやって見逃しているんだろうな~。
せっかくの奄美の海もガイドさん次第のpinnaでした。
優雅に泳ぐミノカサゴ
ハウジングの部品
- 2001-10-11 23:13 (木) tags:
テーブルの上にはゴロゴロとボルトやワッシャが・・・。
(この後ちょっと専門用語(?)多くてワケ分からなかったらゴメンちゃい。)
確かに夜、ゆっくり「組み立てる」と言っていたワケだわ、グリップを固定する台座も持ち手もなにもかもバラバラの状態だったのね。pinnaのは殆ど組み立てた状態で分解なんてしない方なので予想もしていなかったけど、普通はこんな風に持ち運ぶべきなのかも。
お節介で頼んだものの、組み立てながらコードはここを通すといいよ。とかストロボはこの位置にセットするといいみたい。といったようなアドバイスを聞けるかと思っていたら本腰入れてすることに。
でも、買ってから一年が経過してその間には組み立てたりもしていたのに、ナゼかタグがついたまま。(←これにはかなりウケてしまった。)インシュロックは付けたままとりあえずタグの紙を無断で破ってしまったが「あー、それ付けたままにしておきたかったのに~」とは言われなくて良かった。ホッ(^o^)
組み立てはOリングを外してグリスを塗るところから始まった。
Oリングって輪っかになったゴムのこと。お弁当箱のパッキンみたく挟んでしっかり密着させると水圧がすごくかかる海の中でも水が入ってこないという優れモノ。
ちょうど出発の前に取説を読んでいて、Oリングは爪などで外すと傷がついて水没の原因になるので専用のヘラを使うこと!とか書いてあって「フーン」と目を通すだけ通しておいたのだが、そのヘラの実物と使ってるところを見られるとは!
その他にもそれぞれ持ってるメンテ・グッズが充実してそう。
専用のボックスにキチンと収められていて持ってるだけでウレシクなりそうな感じよ。
感心している内にどんどん組みあがって、カメラをしっかり固定する。そのとき針金のような小さな何かが中にチャリンと落ちた。「アッ」取り出そうとすると持ち主である友達が「あ、いいですよそのままで」よほど意外な一言だったらしく一瞬どよめく。ここまでの作業でも分かるように、かなり丁寧にカメラを扱っている人たちらしい。結局、逆さに振って出した。
pinnaも水中カメラを教わった人がかなり慎重に扱う人だったので、旅先で出会った人達のザックリした扱いにビックリすることがあるけど、こんな風に丁寧に作業が進められると見ていても安心でした。
さて、いよいよ終盤に近づいて、アームを付けてストロボをセット・・・しようとしたら固定ボルトが違うみたい。
他のを外して付け替えてもなんか違うようだし。(・・?
検討の結果、ストロボ取付ボルトはココにはナイらしい。「多分、荷物の底にあるから後で探してみます」と言っていたら、もう自分のダイビングは終了したので(明日帰るから)とりあえずコレ使ったら?と自分のを外して貸して下さった。
なんてなんて親切なのでしょう!!(^^)
それから庭の水を溜めた洗い場に組み終わった水中カメラを浸けて水没チェックして準備万端整った。
時間がきた。
いよいよ海に向かう!
ボートが私達を待っている
ハウジング組み立て
- 2001-10-09 22:03 (火) tags:
部屋で荷物を一通り出して広げてチェック。ドライスーツのウエイト以外は特に足りない物、いらない物は無さそう。
さて、そうなれば先に水着に着替えておこう。初日の水着は青いのにしよっと!(←いつも二組持ってきて交互に着る)
それから水中カメラのセッティングだ。
友達も水着に着替えカメラのセッティングをするのかと思いきや「今日は初日で慌ててバタバタセッティングすると水没しそうで怖いから、夜ゆっくりする」という。
一本でも多く持って入りたいのかと思っていたから意外だったけど、あと一時間弱しかないし、初めての本格一眼レフを海に持って入るのだから仕方がない。
大体支度が出来たので誓約書を書きに行く。
ダイビングって潜る前に「もし私が事故にあっても自分も家族もその責任をショップやサービスに問わない。裁判沙汰にしない」という趣旨のことが書かれた紙にサインと日付を入れて提出するんだよ。
旅行会社ではないし、そんなことを訴えられたらお店は一発で潰れてしまう。
それが通例。最初はかなり「もしも」の時のことが頭をよぎって引っかかったんだけどねー。だから無責任な仕事をするというわけではないからね。
それを書いたら後は時間まで待つだけ。
カメラをリビングのイスに置いて、海から上がった後に使うタオルを取りに行って戻ってきたら、先ほど外にいた人達がpinnaのカメラを見ていた。
「お古を知り合いに譲って貰ったから、年季が入ってるでしょう?」なんて話ししてたら、なんだか水中カメラに詳しそう。
もしか・・・!
「カメラされているの?何使ってらっしゃるんですか?」
「EOS Kissの・・・」
やった!!ビンゴ!
友達もイオス キスなんだけど、今回初めてハウジングに入れるの。セッティングとか、教えてあげて!と頼んでおいて急いで友達を呼びに行く。
自分でゆっくり組み立てるのもいいけど、とりあえず今まで誰にも教えてもらえる人がいなかったから何でも気が付いたこと教えてもらったり訊いたりすると良いでしょう?
実際、pinnaのとメーカーが違うからストロボのTTLの配線を繋ぐのも左右違っていたりして、知ったような顔をしてアドバイス出来ないなーと思っていたの。
pinnaの勢いに押されたか?それともとりあえず組み立てておいて明日持って入ればいいと思ったのか、とにかくカメラやハウジング、ストロボなどが揃えられ組み立て態勢に入った。
ペンション到着
ダイビングサービスも兼ねたペンションココナッツに到着するとほぼ2時。
近くに他に民家らしき家は見えない。山を越えて20分ほどの道のりだったかな。
車を降りると先に来ているらしき人が3人、庭にあるバルコニー(?)でくつろいでいた。ダイバー同士「こんにちはー」「こんにちはー」とそれぞれ挨拶を交わして中に入る。
う~ん、いい感じ!晴れているしアフターダイブにはもってこいの場所じゃん。pinnaもアフター・ダイブはここで乾いた喉を潤しつつみんなと潜ったポイントの話で盛り上がりるのね。ワクワクp(^^)q
さて、その前にやらないといけないことが。
pinnaの荷物はいつも通り大きくて重たい。これを部屋に運ばなければ。
先に宅急便で送っていたのでこの外のバルコニーに置かれていたハードケースは当てて傷がつかないように宅配屋さんがちゃんとカバーをかけてくれていた。丁寧な仕事だなあ・・・感心する前に外れないよ~!(><)紐を切るナイフも転がして運ぶコロもこの荷物の中なのよぅ~。
相変わらず必要な時に必要なものが出せない荷物なのであった・・・。(^^;
「すごい荷物ですね」と声をかけられ「ええ、そうなんです。いつも荷物運ぶのが大変で・・・」と応えつつもpinnaの目はマジ。悪戦苦闘中!「運ぶの手伝いましょうか?」とも言ってくれたような気がするけどウッカリ(?)「大丈夫、自分で運びます」と応えた手前ヨイショヨイショとヨチヨチ歩きで玄関の中へ入れる。
自分で持ってきた以上、自分で世話をするようにしないとダメだものね。
ポーターのいないところでも、いっつでも周りの人に親切に運んでもらって助かっている私、なんだか玄関までの2~3m(階段2段付き)は初めて自力で運んだ気がしたわ。ふぅ~、ここからどうしよう?部屋は一階の一番奥。フローリングの廊下を運ぶのは勇気がいる。壁や床に傷をつけそうで躊躇していたら、オーナーの若林さんがサッと来て運んでくださった。結局運んでもらっちゃった。
そのときにpinnaの荷物が一番重かったって言われてたけど、まさか「今までで一番」の一番じゃないよね???
到着後初日のダイビングは3時出発。それまでに器材を整理して水着に着替えて準備万端整えなくては!!
あっ、そうそう。
荷物開けてみたら中に取り外し式の車輪は入っていなくて、冬場ダイビングの必需品!ドライスーツの足首用ウエイトが2個入っていたのでした。それと修理用Oリング各種。ただでさえ重い荷物を更に重くしていたのはコレだったのね!?
ハッ!!そういえば荷物作る時に袋を入れ替えた・・・。コロ忘れてるやん。(--;
あー、移動距離短くて良かった~!
ペンション ココナッツ&チュンチュン
いざ奄美へ出発!
- 2001-10-01 19:58 (月) tags:
今回の奄美ダイビング旅行は2001年9月21日~24日の4日間の予定です。
当日は最寄の駅から朝6時16分の電車に乗って笠岡駅へ。
笠岡はここから5つ目くらいの駅で、そこから高速バスに乗り換えて一路大阪はOCATまで。でもってまた伊丹空港までのバスに乗り換えてて・・・と朝早くから忙しい。それもこれも奄美までの直行便でお昼に奄美入りする為。
近くの広島空港や岡山空港からではどうしても鹿児島で飛行機の乗り継ぎがあり、待合の時間もあるので時間と料金がかかるから遠回りのようでも大阪から乗った方が結果的に安上がり&早い時間に到着するという妙な結果になったの。
それもこれもpinnaが調べたのでは発見できなかったと思うけど、友達が笠岡から出る高速バスを発見してくれたおかげ。これがまた「カブトガニ号」というローカルなネーミングが微笑ましい。(^^)
なんかね、笠岡ってカブトガニ博物館とかあってそれが名物(?)なの。
飛行機はちょっと小さめ。行きがけ割と揺れたよ。
でも着いてみたら天気予報ではお天気よくないって言ってたのに青空で一安心!
3人がけの席に座っていたら、隣のおばさんが話しかけてきて「奄美は初めて?私は3回目」って言う。
しかもいつも来るたびに着いて二日目がお天気悪いのよね~。だって!
あげくに「お天気悪かったら私のせいだと恨まれたらいけないから言わなきゃ良かった」って楽しげに笑ってるし~。そんな縁起でもない・・・。(j j)
飛行場を出たらペンションのオーナーが迎えに来てくれていた。すぐに分かったので、もう一組の泊まり客を待つ間に「どんな魚が見たいか」とか訊いてくれて情報収集。期待度満点!
もう一組も女の子二人でおじさんの車は可愛い女の子4人乗せてペンションに向かうのでした・・・。ってさり気に自分も「可愛い4人」の中に入れておくpinnaであった。あっはっはー。(^0^)/
奄美空港を出た所 晴れてるでしょ?
荷物は?
- 2001-09-29 22:54 (土) tags:
来週末には奄美という頃になって呑気に「荷物、いつごろ発送する~?」とメールする。
夜中に「中4日かかるって会社に出入りしている運送屋さんが言うから、私は明日の昼に出します!」とメールが返ってきた。えっ!マジ?うーんと今日は日曜で・・・金曜のお昼には現地で必要になる器材ということは、明日のお昼がタイムリミット!!大変、メチャ切迫した状態じゃないの!
いつも一緒に荷物を送りに行ってたから人任せにしていた罰ねー。でも夜のうちに教えて貰えたおかげでなんとか間に合うように用意が出来そう!!
夜中、音を立てて家族を起こさないように気を使いつつ玄関で大きなハードケースを広げてダイビング器材と水中カメラのハウジング、服やログ・・・なにもかも速攻で詰めたよ。絶対なにか大事な物忘れてそう~って心配だったけどサイアク手荷物で持っていけば良いからなんとかなるでしょっ。
翌朝、会社に行く途中、近所のクロネコの代理店になっている酒屋さんに寄って「荷物を家まで取りに来て、送っておいてね」とお金だけ先に払っておこうとすると、そこにいた店員3人が口々に「そんな大きい荷物は送れないからダメ」って言う。ピーンチ!!
その上、大きい荷物専用のヤマト便で送ってもやっぱり中4、5日かかるだろうと言われてWピーンチ!!
でも、送るしかない。ヤマト便の電話番号を教えてくれたのですぐ電話して、家にも母に受け渡しておいてもらうよう頼んで会社に向かった。
会社でもお昼休憩に友達の携帯にメールを送りまくり後は万事うまくいくように祈るのみ!
結局、夕方家に帰って聞いたところでは取りに来たクロネコのお兄さんが「大きくてもキッチリまとまっているから、宅急便仕様で送ってあげます」と料金も日数も大幅にダウン。1760円であさってには着くとさ!!あさってだと逆に早すぎ!あー、焦り損?でも、間に合って良かった。(^^)v
奄美へ!?
- 2001-09-29 21:38 (土) tags:
春のある日、ダイビング雑誌を見ながら次のダイビングはどこに行こうという話を友達としていた。
当初、来年のお正月はオーストラリアのグレート・バリア・リーフで船で宿泊しながらダイビングをするというクルーズタイプの旅行にしようという計画があり、それまで間が空くので近場でちょこっと潜ろうという話だったので、私は「四国の室戸」か「サイパン」かなと思っていて、「奄美大島」という候補は全くなかった。
だって、pinnaは旅行は好きだけど、こと潜りに関していえば移動に時間がかかるのがイヤなの。(^^;
3~4日の短い日程で前後を移動にとられたら、潜る時間なくなっちゃうも~ん。
それが友達の「空港のある北部なら着いたその日に潜れるよ」の一言でアッサリ「行く!!」あまりに即決だったのでビックリされたかも。奄美ほどの海なら行きたくないわけがない!
後は余所見をせず、奄美旅行の準備にばく進よっ!
いつも友達にチケットの手配他ぜんぶ任せっきりだけど、仕事が忙しいようなので私がネットを使って予約することに。9月の連休はきっと旅行する人が多くて予約が入れにくくなるだろうから早く早くということで彼女オススメのショップのサイトにアクセスして、旅行会社3件くらい問い合わせてみた。
仕事をしているとなかなか旅行会社へ行ったり、電話で連絡を取り合ったりって出来にくい。メールって便利よね。だけど、こちらのアセリはどこへやら。なかなか返事が来ず催促を重ねてようやくチケットが送られてきた。よし、これで行けるぞ~っ!!
ヤシガニ捕りに
- 2000-08-11 18:33 (金) tags:
パラオは日本の漁船もよく立ち寄るそうで刺身なんてのがあるのダ。食事はお昼がお弁当で朝と夜はバイキング形式。
メニューはご飯にお刺身・・・ナンテ和風!(だけどまったく日本と一緒というわけではないけどねっ。)
夕食後コテージの裏のジャングルにヤシガニを捕りにいくツアーっていうのがあって、みやさんにもせっかく来たんだし是非!と誘われて部屋に急いで帰って滑りにくいダイビング・ブーツに履き替え、留守番をするという友だちにスキンガードをシューしてもらってワクワクと乗り込んだ。
さすがジャングル!一応通る道はあるけど真っ暗でとてもじゃないけど独りじゃ入れないわ。みんなでゾロゾロと懐中電灯・・・というか、ダイビング用の水中ライトを持って木の根元なんかを照らしながら進む。
みんなダイバーだからブーツといい、ライトといい、こういう時にすぐ役に立つものを持参しているのだ。
カープには他にもヤマガニ、マングローブガニがいて、でもヤシガニが一番美味!だとか。
ちゃんとこの一行には案内人にヤシガニ捕り名人がいる。なんでもすごい力で木にひっついているし素人には難しいらしいが我々は大きな「どんごろす」風の袋を持ってやる気満々である。
そろそろアチコチでカニがいたという声が聞こえだし、捕った逃がしたと賑やかになってきた。それはどれも山ガニらしいけど、見つけ出すというのはそれだけでなんだか楽しいし、それを捕らえたとなるとかなりエキサイティングだ。私も早く見つけたーいっ。
でも見つからな~い。こういうのはコツがあるのだろう。私は自然の中にあるものを見つけるのが山でも海でも苦手な方だけどジャングルでも同じらしい。
もうそろそろ引き返そうとUターン。このままカニを見ることはできないのか!?
先ほど既にカニを見つけたというAさんがいたので「見つけられていいな~」なんて話していたらAさんがまたまたすぐ側の木の根元でヤマガニ発見。勢いづく2人!捕らえた瞬間ハサミで思いっきり挟まれた!そしてカニはハサミを残したまま逃走。
「大丈夫!?」なんて言いながらもpinnaは足でカニを踏んで押さえつけ援護を待つ体勢でハサミの撤去作業に入った。
すぐにカニ捕り名人さんが来てくれて、pinnaの足の下のカニも、すぐ足元でもう一匹いたのもとってくれた。
両手の人差し指と親指でヨイショっとかなり力一杯広げなきゃ外れなかった。痛いはず!Aさんの指は後で帰って明るい所で見ると穴が明いているのかという程、爪と指の腹に跡がついていた。
そのハサミは大事に持って帰った。後で茹でて食べて仇をとるのだ。
しかし、茹で上がってきたカニは既に夕食後でみな箸が進まず(箸使ったっけ???)残りまくっていた。最も美味しいというヤシガニは食べられずじまい。残念!!
これがカープのアフターダイビング!
パラオ初日はこうやってコロール島からカープに移動するなり部屋にも案内されずボートに乗りダイビング2本+無人島でランチという一見ハードなスケジュールで幕をあけた。
といってもポイントまで15分という好立地(コロールからだと片道60分)にあるので、まだお昼の2時なのだ。
カープに戻ったら部屋に入ってシャワーを浴びたり夕食の時間までリラックスして過ごす。
コテージはオーナーの手作りで私たちの部屋はビーチが目の前の2棟続きの「シーサイドコテージ」タイプは4種類くらいあるらしい。トイレとシャワーは共同ではなく部屋にあったので喜んでいたのだけど、友だちは上がってきて「私、シャワーの時もサンダルを脱げなかった」と言っていたような作り。ま、一度使えば慣れるかな。
荷物の整理を済ませたらカメラを持って散歩にでかけた。鳥が羽を休め、ハンモックもあちこちに吊してあって、くつろぎムード満天。
それも狭い島のまたごく一部(奥はジャングル)なのですぐ暇になり、さっきのダイビングのログ(記録)をつけようと二人でログ・ブックとペンを持ってビーチのテーブルを陣取った。
ほどなくみやさんに見つかりわらわらとみんなが集まってきた。
コロールから一緒だった男性1人は知っていたものの、あと3人組の男性と2人組の男性がいたが、その時はまだ誰が誰か識別ができてなかったので帰ってきて写真を見た時に「あ、この人この時からもう話しをしていたんだね~」とKちゃんと二人で驚いていたのでした。今ならみんな分かるけど。
サービス精神旺盛なみやさんがヤシの実をとるのが得意なおじさんを呼んできてくれてヤシのジュースを飲ませてくれることになった。説明では緑色の実より茶色になっている実の方が美味しいという話しだったけど、おじさんがとってくれたのは緑色ばっかりだった。(既に茶色のは採りつくしていた?)
なもんだから、ちょっと青臭い。
しかも1個もあれば充分なのに5つも6つも上から落としてくれるから食べるのに必死。
通りすがりの人を呼んでは試飲会。
この実の内側の白い部分はナタデココなんだって。スプーンで食べてみる。ヤシの繊維の部分も一緒に削ってしまい、ちょっとシワイ感じ。せっかくなのに残せないから一生懸命食べて次の人に回すけど、みんな「もういい、もういい」と言って無くならない。
でもこの余りまくったヤシの実を完璧に平らげてくれる助っ人がいるから大丈夫!
島で飼っている3匹の犬のマス、プリンセス、ミルク(みんなメスで親子)が飛びつくようにガツガツと食べてくれた。ジュースもナタココも大好物なんだって。
ショッピング・モールもカラオケもゲーセンもフィットネス・スタジオも温泉もない。
でも何もすることがなくゆっくり過ごせるところがとてもいい。こんな時間を過ごせるのが幸せなんだよね~。
タンク数 99’(ダッシュ)本
- 2000-08-05 23:24 (土) tags:
さて、2本目!ガイドのみやさんにボートの上で「次が100本目でしょ?」ってきかれた。
ああ!わたしったら自分のタンク本数のことをすっかり忘れていた!沖縄の渡嘉敷で知り合った看護婦さんがせっかく手縫いで作ってくれた記念撮影用の布を島に忘れて来てしまっていた。まったく、何のためにここまで来たのやら・・・!トホホ。
仕方がないので(?)ここは99本ダッシュということにして、明日の1本目が100記念ということに決めた。
・・・無理矢理だなあ。(^^;
それなら「じゃあ、さっきのマンタを100本目ってことにしたら?」という意見もあったのだけど、こうなったらもうなんでもアリである。一番良かった時が100本目だっ!?
というわけで本来なら100本めである99’本目の潜るポイントは「タートル・コーブ」という所。
ここはエントリーしたところは水深数mくらいしかない。でも真っ直ぐ下に向かってポッカリと人が通れるくらいの穴があいているので、ここから穴を抜けて横穴から出るのだ。
横穴の水深は15mくらいのものなのだが、こういうとき狭い穴を抜けることとでヤケに深く入っているような気がして耳抜き(圧平衡をとる)が追いつかないことがある。人の移動距離の感覚は目から入ってくるのだろう、海の中ではいつもは目安にするものがないので深く入っていても余り深さの感覚がない。たまにこんな風に自分の位置を知ることができる状況にあると、かえって感覚がおかしくなってしまうみたい。
出るといきなり視界が広がって底がどこだか解らないくらい深くなる。
こういう所で自分で自分のいる深さをコントロールできないと、どこまでも沈んでいくので危険だ。ちゃんとBCジャケットにエアを入れて調整する。とは言っても何本か潜ると余り考えなくても一連の浮力の調整はできるようになるので心配はいらない。
潜る上で一番大切なのは落ち着いていること。パニックをおこすのが最も恐いことだ。
自分の出てきた穴を振り返るとまるで陸上でいうところの断崖絶壁の途中から出てきたような感じ。片側は壁が延々続くように見え、片側は海しかないという景色だ。
ちなみにダイバーには棚からホールを抜けたところにドロップ・オフがあって壁づたいに進むといえば状況がわかるのだ。(かーっこイイ~!!)
パラオの海は潜っていても他の海と比べて青色が濃い。
みやさんに着いて進んでいくと、ミニサイズのクダゴンベやニチリンダテハゼなどのフォト・ジェニックな魚達を見つけては教えてくれる。カスミチョウチョウウオもあっちでもこっちでもと群れている。
海の色は碧が濃くて暗い感じ。眼下にはロウニンアジが群れをなして「おらおら」と肩をいからせ(?)周りの魚を権勢しながら泳いでくる。それが感じ悪くて、むっちゃ時代劇の浪人者風!はは~ん、それでロウニンアジっていうのか。と1人で納得。
また進んで行くとみやさんが水中ボードに「サロンパス」と書く。
スミレナガハナダイという魚はオスが美しくてショッキングピンクの地の色に白っぽい色がついているのだけど、これが斑点とかラインじゃなくて四角なの。それがサロンパスを貼っているように見えるので、みやさんはそう呼んでいる。
(体色は薄紫だったり、赤地に紫だったりと群によって(個体差?)違う)
先に説明をきいていたので「ほほ~」と納得。
だけど、タートルコーブというのにカメは出現せず。
(以前はウヨウヨといたそう。)
私の正式な100本目はこうして終わった。
書いてみると色々見て感じていたのだけど、潜っている時は派手さがなくて残念に思っていた。期待しすぎですね~。
マンタ様のお通りだい!
なななんと!マンタ~!?
それはダイバーの憧れ度ナンバー1のマンタ様。後ろから悠然とヒレを上下に動かしながら音もなくゆっくりと泳いでくる。
すごい!すごい!すごい!
なんて大きくて優雅なんだろう?実際に自分と同じ水の中でみると今までテレビや写真で見知っていたマンタとは格段に崇高である。最初のチェック・ダイブで会えるなんて夢のよう。
さっそくカメラを構えて、近くに来るのを待ち、とりあえずシャッター!
ああ、前に人がいた。もうマンタしか目に入ってなかったので人がカブってしまった。
もう一枚!
シャッターが下りない。えーん。
えいっ!えいっ!!
ダメだ。撮ったフィルム数を確認すると26枚になっている。いつも36枚撮りを入れるのに、24枚撮りと間違えてセッティングしたのかな?もうフィルムが終わってしまったのか。
自分の行動にイマイチ自身のない私はそこでシャッターを押すのを諦めてしまった。
そのあと、もう一度マンタ様がUターンして来たにも関わらず、私の手からダラーンとカメラをぶら下げて持っているだけで見送らざるをえない・・・。せめて、しっかり目に焼き付けておこう。
さて、そうやって私の99本目。記念すべきマンタ様との出会いは終わった。
ショックだったのは、チェック・ダイブだからとタカをくくってオート・フォーカスにしていた私のセッティングの選択ミスでシャッターが下りなかっただけということだ。暗い海の中で黒い背中のマンタがカメラには認識できなかったのだ。
フィルムはちゃんと36枚撮りを入れていたから残り12枚もあったのだ。
だから引き返してきた時はシャッターさえきっていれば写せた可能性が高い。
そして、次回会うときは絶対にハズさないぞと決意も新たに2本目に臨むのである。(いつもそうなんだけどさ)
これがパラオの海!
パラオの中心地コロール島からボートでカープ・アイランド・リゾートへ向かったのはパラオに着いた翌日。
前後1泊がコロールになる為、4泊5日でもまるまるカープにいるのは中1日しかないことになる。だから時間を有効に使えるよう着いたら部屋にも入れず、名前と自分が借りるウエイトを登録してすぐに潜りにいくことになっている。
もちろん、あらかじめ知っていたので朝ホテルを出るときにすでにダイビング器材をすぐに使えるようにしておき、服の下にはちゃーんと水着も着てあるのだっ。
まずボートに乗る前にコロール内のダイビング・サービスの事務所で誓約書を書いたり許可証を購入するなどの手続きを済ませる。パラオはこの海の環境を守る為にダイビング許可証なるものを発行していて、ダイビング、シーカヤック、クルーズをする人は必ず15ドル(1ヶ月)支払わなければならない。フィッシングはまた別に10ドル必要なのです。
南の島は大抵の場合は珊瑚礁に囲まれていて遠浅で、いくら沖に向かって歩いても膝下までしか水深がないなんてこともある。そのかわりリーフ・エッジから先はドロップ・オフ(断崖絶壁)もいいところでドーンと落ちている。だから船やボートは近くまで来ても座礁してしまうので島には近寄れないことになる。だから島から桟橋が突き出た格好で船が入れる水深のところまで人が歩いていくのだ。
カープが見えてきた時、私たちはすかさず桟橋チェック。重い器材を持って何度も往復しなければいけないから短いに越したことはない。まあまあといったところか・・・。
しかし、久しぶりの5mmのウェット・スーツはキツイよ~。Kちゃんは最初から持っているスーツを着ることを諦めてレンタルのスーツを着込む。彼女によると現地で借りるスーツは3mmの上に着込んで生地がさらに薄くなっているし、袖がなくて着るのもとってもラクだし船酔い対策としても有効なんだって。リゾート用の3mmはぜひ手に入れたいアイテムの1つだ。
今日の2本のガイドは「みやさん」という女性。最初のチェック・ダイブで潜るポイントは有名なマンタ・スポット「ジャーマン・チャネル」!最初からソンナいい所で潜っていいんですかっ?っていう感じよ。
チャネルとは「水路」のことで、昔ドイツ軍が珊瑚のせいで船が入らないのでガーッと削ってしまったというわけで、そのまんま「ジャーマン・チャネル」という名がついた。このポイントの特徴は水深が浅い砂地であること。「マンタ根」とよばれる岩の根でしばらくマンタ様が現れるのを待って引き返すというパターンがコースどりの基本。
ボートの上で器材のセッティングを終えるとみやさんがブリーフィングをはじめた。彼女はワザとミエミエに絶対「マンタ」という名前を口にしない。「まず見られるのはニョロニョロ(ガーデン・イール。和名はチン・アナゴで犬のチンに顔が似ていることから付けられたらしい)。それからハゼがエビと共生しているのが見られますので」という感じ。でも、どれも見られてウレシイ度のレベルはやや下がる。最近ではマンタを見られる確率が下がっていて、あまり期待させたくないということもあったのだろうけれど・・・。
ニョロニョロとはムーミンに出てくるアレで、みやさんの描く絵があまりにも・・・で、誰が見ても納得がいくネーミングだろう。海にも持って入れるボード(砂鉄のようなものが入っていて先に磁石のついたペンで字や絵が描ける)にサラサラと描く手つきはとても堂に入ってるのだが・・・。
それぞれエントリー(ボートなどから海に入る)してみんなが集まったところで移動を始める。海の上から見るのと海に潜ってしまって海中を見るのとでは世界がまったく違う。サイパンの海などでは透明度が高いから顔を入れた瞬間に目に飛び込んでくる風景は「ワーッ!!」というオドロキと感動があったけれど、パラオの海はあまり太陽の光が射し込んでいるようではなく、碧が濃い。というわけであまり感動的なエントリーではなかったが、それだけプランクトンが多いということで実は食物連鎖のピラミッドがまるまるここにあるのだ。
潜って、みやさんの後を着いていくともうガーデン・イール。ここのはちょっと小型?以前サイパンで見たガーデン・イール
はとっても用心深くて近くに寄りすぎるとみんな穴の中に引っ込んでしまい、あとは砂地を眺めるだけとなる。かなり遠くから「ほふく前進」でずりずりと近づいていった覚えがあるのだが、ここのはゼーンゼン平気!かなり近寄ってもニョロニョロしている。もう写真も撮り放題である。
ほどなく気が付いたのだが、ここの魚達ってヘン!
まるで演劇の「通りすがりの人」よろしく前を横切っていくのだ。こちらがいることを充分知っていて知らない顔をして通り過ぎていっているような、とても設定上(?)都合よく現れるているような・・・。まるで台本があって、そのとおりにみんなが芝居をしているようだと思うくらい近くを沢山の種類の珍しい魚達がいて、あっちでもこっちでも群れをなしていたり、ペアで泳いでいたり、クリーニング・ステーションで列をなしていたり。それぞれの役割を立派に果たしているのです。
マンタ根らしきところに辿り着いてもみんなで根に張り付いて遠くを見つめ続けるなーんてことはなく、すぐに引き返すよの合図があって来た道を戻る。もう見た景色なので結構流して泳いでいたら突然カンカンとタンクを叩く音。振り返ると手でアッチを見ろの合図。え?何?ってな感じで落ち着いて見回すと・・・
次回に続く
ダイコンの利用法
- 2000-05-13 22:56 (土) tags:
パラオの中心地はコロール。翌朝ここからボートで50分から1時間かけて島に渡り、ようやっと目的地のカープに辿り着くのだ。
朝、外に出ると昨夜バスで一緒だった男の人の顔から汗がふきだしている。今気温は何度なんでしょうね~。って何気なく言ったら、さっそく腕にしていたダイブ・コンピュータを見て「32度です」と明快な答えが返ってきた。
ダイブ・コンピュータ(略してダイコン)は時計のような形態をしていて、潜った後に体内残留窒素がどのくらいあるかという目安にしたり、潜行開始時間と終わった時間、最高深度、その時の気温、水温などが分かるようになっている優れもの。それらを記憶もしてくれるので後でログ(ダイビング記録)を書く時に便利です。(体内残留窒素についての詳しい説明は長くなるので略!たくさん残っているとヤバイ)
まさか正確な気温がすぐに分かると思ってなかったのでちょっとビックリ。
ダイコンは常に携帯しておくべきなのね。私はダイビング器材と一緒にケースに入ったままだったわ。
いよいよ車が出た。フロントガラスに弾丸で撃たれたようなヒビが入っていてよく前が見えないがおかまいなしのようだ。事務所で手続きを済ませボートに乗り換える。そこでは「もしダイビング中に何か事故に遭っても賠償を求めない」という内容の誓約書を書いたりするのだ。必ず潜りに行った先で書くものだけど、これにサインをする時はちょっと「もしも」の時のことが頭をかすめ、あまり好きではない。
ああ、でも今私たちはパラオにいる。着いたらどこに潜りに連れていってもらえるのだろう。
見るもの全てが特別の輝きをもっている。海は穏やかで青い。明日が楽しみ!
力持ち
始発の新幹線で関空に向かい、予定通り10時55分にグアムに向けて3時間半の空の旅。
でも、グアムで乗り換えに4時間の待ち時間がありそれからパラオまでは2時間。パラオに着くのは夜の9時頃。
私は人と待ち合わせをしても2時間~3時間は平気で待ってしまう気の長ーいところがあるので4時間位なら大丈夫。グアム空港内で写真をバシャバシャ(お約束だからねー)撮っている相棒とゆっくり空港内を探検だっ。
今回のコンチネンタル航空の飛行機は座席が3つ並びが2列あるだけなので大抵の場合カップルがまず窓際に座り私たちのような同性ペアで半端になった席を埋めるのだ。
カップルのラブラブ度によってはかなり辛い空の旅にもなりかねないのだ。
空港に到着すると自らタラップを下りて歩いて入国ゲートに向かいます。たった一部屋をスーッと通り抜けただけのようなあっけない入国でした。しかも入国審査を写真に撮れた。日本は撮影禁止なんでしょ!?どうして禁止なんでしょね。ここでこんなにラフでいいなら日本でも許されるのでは?
出てからホテルに送迎してもらう為に車に乗り込み走り出すと「パラオって日本と同じなんですねっ」とウレシそう。それは運転席だけの話しよね。だって走っている車線は違うぞっ!車は右側を走っているんだぞ。
と思いつつ一瞬私も迷ってしまってワケが分からなくなったので「ウン」とだけこたえておいた。
車の中は他の夫婦一組と1人で来ている男性だけでした。G.Wなのに意外なほど少ない。
すでにそこでみんなと話してコミュニケーションしてしまうpinna。
行く前から連れが言っていた「私、人見知りするんですよねー。だけど(pinnaと一緒だと)ラク~。自分で話しかけたりしなくても先に友だち作ってくれるから後はそのおこぼれに預かればいいんだもん。」に、自らちょっと納得。
しかし、おこぼれにあずかるどころか最後は全部持っていくのが常やん。(^^;
だんだん調子をあげるKちゃんにひきかえ、私はだんだん控えめになっていくのだ。
初対面の人の方が得意だったりして・・・。
ホテルに着いたら運転手さんが荷物を運んでくれるのですが、1階は貸店舗のようでフロントが2階にあるのにエレベータなどはなく階段のみ。私の大きくて重い荷物がかなりこたえたらしく、私たちの部屋が3階ときいてフロント嬢にこう申告していた。
この荷物すっごく重くて3階まで持って上がったら腰を傷めてしまう。もうイヤだ。このフロアにもう部屋は空いてないのか?
ないならチェンジさせろ。また持って下りなければいけないんだぞ。と。重くてゴメンね。
反省をこめて持って翌日持って下りてもらうときはダイビング器材を出して一つずつを軽くしておきました。
おかげで泊まるのはフロントの目の前の2人部屋になった。
でも、翌日の朝、ピックアップに来た彼は私の荷物を避けてKちゃんの荷物を持ってサッサと下りました。チラッと荷物に目を配ったのを私は見逃さなかったわよ。でも、今度は私の荷物はずっと軽くなっているんだもんね~。残念でした。
部屋にはテレビや冷蔵庫もあって、テレビではなんと日本のテレビ番組が放映されていたよ。
NHKニュースや演歌番組もやっていたようなのでNHKがそのまま流れていたのかもしれないね。この調子では暮れには紅白歌合戦もみることができるでしょう。
翌日は島に着いたらすぐにダイビングできるようにとのことだったので、張り切って早めに寝ました。
電気を消しても廊下の明かりが気になって眠れそうにないとボヤいているKちゃん。
いきなり「そうだ!腹筋するの忘れてた」と、暗がりで足を上げて膝を90度くらいに曲げてフッ、フッ、フッと腹筋を始める・・・。
pinnaにも「やっておいた方が体調いですよ!」といいながらフッ、フッ、フッと続けるシルエットがおかしくて、よく笑いをこらえられているものだと自分で感心してしまう。
翌朝は「ほら!腹筋の成果が現れている」とTシャツをめくって筋肉が鍛えられて割れたお腹を見せてくれた。
しかし、彼女が腹筋をしていたのは初日だけ・・・。
帰ってから「あの後、私が知らないだけで毎日腹筋していたの?」ときいてみたが当然のように「やってませんよ~」と答えられてしまうあたり。Kちゃんである。
カープ・アイランド・リゾート
これから私たちが向かうところはパラオ諸島のカープ・アイランド・リゾート。
その前にパラオはどんなところかというと、日本の南、ミクロネシアに位置します。赤道よりやや北。緯度はフィリピンと同じくらい。日本との時差はなし。通貨はUSドル。
小さな島がたくさん集まっていて日本の統治下にあった時代もあり、お年寄りには日本語が話せる人がたくさんいるそうです。
スペイン、ドイツ、日本と続きアメリカから1993年に独立してパラオ共和国となったのです。割と最近のことですね~。
自然がいっぱいで、これがまた世界有数のダイビング・ポイントがあるんですよ。ここには!
プランを立てている時にどこに泊まるかという話を2人でしていて、カープは最も有名なダイビング・スポットの「ブルーコーナー」にボートで15分というアクセスの良さ!これは魅力でした。ちなみに中心地のコロール島ステイだとボートでそこまで60分ほどもかかるという。船酔いが得意な私たち2人は「いっそのことカープ」ということで意見が一致したのでした。
ここは岸川さんという日本人がオーナーで元々無人島だった島をリゾートにしたのです。
建物は全部オーナーの手作り!コテージでは鍵なんてかけるどころかドアは開け放ち網戸のままで寝てます。セイフティ・ボックスもないし結構アブナイのだがこの際気にしません。(どうしようもないから)
冷蔵庫、クーラー、テレビ、電話、そんなものもあるわけございません。部屋にあるのは小さな机、ベットと蚊取り線香だけです。
もしかすると世界で最も蚊取り線香消費量が高いのではないかとニラんでいるのだ。
ところでカープ・アイランド・リゾートは上空から見ると美しい緑の島で、星形をしてます。
カープは「鯉」という意味の英語。海には泳いでるわけないので、その因果関係がわからなくて「なんでだろ~?」って思ってた。
名前をつけるなら「星」とか「ヒトデ」を意味する言葉の方がピッタリでしょ。
すでに勘のいい方はお分かりでしょう。
オーナーの奥さんは広島出身。野球はカープのファンだったんですね~。
分かりやすいというか、まわりくどいというか。
その情報を教えてくれたのは神戸に住むという広島出身の女性。もちろんカープファン!
旦那様は阪神のファンだそうで野球のこととなると、どっちも譲らず大変らしい。
広島県在住の私たちは危うくカープの最新情報を聞き出そうと質問責めに合うところだった。ふたりとも野球は超疎いのに~。(^^;
さすが我らが(?)カープ!地球規模で応援だっ。
カープ・アイランド・リゾートのビーチから臨む
カメラを携えた二人
- 2000-05-09 20:18 (火) tags:
写真って好き。何度みてもその時のこと思い出して楽しいもん。
さて、Kちゃんはカメラはイオス・キスを持っていて、バシャバシャ写真をどこでも撮りまくる。
例えば、泊まったホテルの部屋のナンバー・プレートでしょ。それから搭乗ゲートの看板。これから乗る新幹線(ホームに入ってくる新幹線を一眼レフでねらってる姿は鉄道マニアみたいなの)や飛行機。機内食及びホテルの食事。花。ヤドカリ・・・。
ドキュメンタリー・タッチでなかなか良い。私は彼女の写真のファンです。
ちなみに私が最も気に入っている作品は「スローシャッターで撮ったビーチの波打ち際」
しかも露出とかシャッター・スピードとかは関係なしでカメラの「ポートレート」「マクロ」「風景」「夜景」などのモード・ダイヤルでセットするだけで撮り分けているのだからスゴイ!!
とにかくいったい何にカメラを向けているのか、何か特別なものが隠れているのかとそばにいる人は一緒にファインダーを覗いてみたくなる程、気になるかもしれない。
なんだけど、案外みんなが撮るような「みんなで記念撮影」的な写真はお互いにあまり撮らなかったりする。
私も今回は結構何気ないものをたくさん撮ったつもり(今回はどうしたの?とKちゃんは言う)。それでもやっぱり後で出来上がってみると一緒に潜ったガイドさんや楽しかった出来事。あれもこれも撮っておけば良かったと思うようなことばかり。
そんな私達なので帰ってきてからの写真の現像代は凄い。
新婚旅行の写真か?というくらいで、今回まだリバーサルはプリントしていないが今のところの現像代は私の方は8千円以上かかってます・・・。Kちゃんは2万円以上かかったらしいし。私もまだもう倍はかかりそう。(^^;
さて、ようやく金曜日にKちゃんの撮った写真も見せてもらえるので楽しみです。
ハイテンション
パラオへダイビング旅行(2000.4.29~5.4)に行ってきました。
出発前日のこと手元に最寄りの駅の時刻表があったので、電車の時刻の最終打ち合わせだけですぐ終わるつもりであえて携帯から電話すると、すでに興奮状態にある友だち。電話が終わらないゾ~。(^^;
そうして翌日の関空に向かう道中も始終その調子だ。
今までサイパン、渡嘉敷、マクタンは彼女と一緒だったのだが、これほどテンションが高いのは初めて。
それほどまでにパラオはダイバーにとって特別の海なのだ!
Kちゃんは普段は知らないが、ことダイビング旅行に関してはものすごぉーく頼りになる。(ダイビングについては自称「潜行がちょっと苦手」だが)
宿、日程、旅行会社、交通手段、潜るポイント・・・全てに関して詳細に調べていて、何も抜かりはない。チケット手配から支払いに至るまで何もかもお任せ状態。私の出る幕はない。
関空内も自分の庭と言わんばかりにスタスタと迷いもなく歩きまわる後ろ姿はとっても頼もしい(?)のだ。
しかし、今回に限ってただ一つだけ大きなミスが勃発!
彼女は職場には海外旅行と言わず、大阪で「結婚式」に出席するということにして5月1日と2日を休みをとってきていた。
海外旅行の為にでは休みがとりにくかったからだろう。
というのになんとも上手い具合に荷物を足早に運んでいる時にテレビカメラを持った人とレポーターに「ゴールデン・ウィークを海外で過ごされるのですか?」と声をかけられてしまった。後ろをついて行ってた私は彼女がそのまま「はい~。(^^)]なんてニコニコして応対するとは思ってなかったが、意外にも気持ちよく長々とインタビューに応えている。そうして「会社の休みは・・・?」ときかれた所で初めて「これはマズイ!」と気がついたらしい。
・・・お、おっそ~いっ。(^^;
その後はかなり深刻な気分になっていたもよう。
あれがもしニュースで放送されたらっ!
私が「あれ、柏村武昭のテレビ宣言(広島の夕方に2時間もやっているワイドショー的ニュース番組)で使われるかもよ~」って言ったら(意地悪?)「広島は広島空港に取材に行くだろうから大丈夫よね・・・。」とか「まだ今の会社には(転職したばかりで)そんなに愛情を持ってないからどうなってもいいや」などと深刻な面もちで自分を励ましている姿は同情をかわずにはいられなかったわ。
でも今の所、まだ誰にも「テレビ観たよ~」なんて言われてなさそうだから一安心!予定通り大阪で会社へのお土産も買ったことだしねっ。
みんな友だち
ダイビング旅行では他のツアーに比べると友だちが出来やすいかもしれない。
同じ趣味を持って共通の話題はあるし、何度か顔も合わせればすっかり親しみがわいてくる。
みんなが後から送ってくれるから行く先々での写真や水中ビデオがたまってくる。
中には額入りだったり、アイス付きだったり。 オマケ付きは密かに相当ウレシイ。
ところで私はダイビングを始めた頃に器材買うお金がないので、ダイビング雑誌の懸賞によく応募していた。何か書かないと当たらないだろうと思って、何か書くようにしていたら案外送る人がいないのか、ちょくちょく雑誌に掲載されていた。ま、掲載されるのと当たるのは別のようで送られてきたのはステッカーばかりなんだけどね。
もしかして私って傍目には投稿マニア?
渡嘉敷島でダイビングを終えてログ付けに集まった時に現地で知り合った人にその話をしていたら、私の書いたのってどんなの?ってきかれていくつか話したら掲載された内容を覚えていた人がいた。帰ってまた探してみるって言うので急いで「ダメ!」
だって、もしかすると年齢が名前の下に入ってるかもしれないじゃん。
私も帰ってチェックしてみたら、それはなかった。
そのかわり、誕生日の入ったCカードをその人に手渡して見せていたんだった・・・。どのみちバレてる?
どこかヌケてる私。
各地からの絵はがきもちょくちょく届く。
みんなどんな大物に出会ったかを綴ってくるのだ。
ハンマーヘッド、イルカ、ナポレオン・フィッシュ・・・。私の直に見たことないのばっかだ~。
が、もしかすると私は大物にとことん縁がないので羨ましがらせるのが楽しみなのか・・・?
そのおかげでいつまでもお付き合いが続いていいけどね。
私も最近はこの絵はがきを書くのが楽しみ。
だけど「ずっと天気が悪くて」とか、「コンディションがイマイチです」・・・なんていうのは早く卒業したいわ。
マクタン島
懐かしの(?)フィリピンへのダイビング旅行をチラッとご紹介。読み込みに時間がかかったらゴメンねっ!
ダイバーの荷物は総じて多い。
ダイビング器材はタンクとウエイト以外は全部持って行く。壊れないようにスーツケースではなく、ハードケースという頑丈な物に入れるの。いかついけど、使い勝手は良くて移動は楽です。(見た目よりはね)
もしもの時に慣れないレンタル器材で操作を誤ったらと思うとやっぱり自前でいくしかない。しかも、先に宅急便で送っても空港で手続きがあるのでやっぱり持って歩かなきゃいけない。
水中カメラもハウジングだとまた別に手荷物にする。壊れたり傷がつくとカメラが水没するおそれがあるから。
友だちはモルディブに行った時に積み込みミスで違う島に荷物が送られたからタイヘン!!
手荷物のパスポートと財布しかなく、荷物が早く戻ってくることを祈りつつ何日か過ごしたらしい。器材も入れてたのに現地でレンタルしなければならないし。行き先が寒い国じゃなくて良かったよ。
こんな大荷物を遠路はるばる持って来て、滞在期間中に使えないなんてあまりにも酷よね~。
さて、今回のダイビング・サービスはホテルの敷地内にあるので移動がなく便利です。
ビーチサンダルでポテポテ歩いて来ればいいの。
クリスマスは過ぎてるけど、このブルーのクリスマス・ツリーにはカラフルな魚のオーナメントが下がっていて気分たっぷり。判りにくいけど、左の黒い木彫りの人形はサンタさんの帽子を被ってます。
何でも撮っておきたい私たちは朝はお客さんでいっぱいなのでダイビングが終わった後にわざわざ戻ってきた。 旅行中は1日1時間足らずを2本潜る他は食事くらいしかすることがナイ。ショッピングに出かけることもなく気ままにゆっくり過ごすのです。
さて、壁や至る所に描かれた魚の絵もステキなので写しとこ~っと!シャッターを切る瞬間、まさに躍り出てきた人がっ!! 人を入れるつもりはなく外していたつもりだったのにぃ。さてはカウンターの下に潜んでチャンスを狙ったな。
それにしても上手すぎるわ。
なんともフィリピンらしい海?
さては難破船、巨大な壺が沈んでいるのかと思いきや、ホヤでした。
いったい何を食べてこんなに大きくなるのでしょうねー。
黄色い魚は12~13センチといったところでしょうか。
海の中だから大きさがちょっとワカンナイ。(頼りない)
狭くて暗いところ好きだから、ちょこっと入ってみたかったけど万が一消化でもされたらと思うと勇気がくじけた。
まあ、それほどのものでもないが昼間なのにこの薄暗さといい異質な風景ですね。
ちなみにこの時もお天気がよくなく、前日は土砂降りの大雨。従って透明度も高くなかったので、ベストシーズンはもっとステキなことと思います。
このどこまでも続く桟橋。
ダイビング終了後、ボートから残ったフィルムで撮ってます。遠浅の島では船が岸まで来られないので、引き潮でも座礁しない場所まで橋をつけ歩いて移動しなければいけません。
これが本当に距離があるんだ。フィリピンは殿様ダイビング(重い器材を自分で持たなくても運んでくれ、立っているだけで装着してくれて、タンクのバルブも開けてくれて、あとは飛び込むだけという超・ラクラクダイビングのこと)のメッカなのに、みんな歩くのだけは自分でしなければならなかった。
誤算であった。
ちなみに私は自分のことは自分でしなきゃ心配なので、カメラも持って歩き、器材も自分で背負う。
我ながら、まことにパワフルである。
でも、普段は重い荷物は持たない、かよわき乙女なの・・・うふっ。
なーんて、誰も信じないだろうな。
スナメリpart2
今日の新聞に「瀬戸内のスナメリを探せ」というタイトルの記事があった。
私も瀬戸内を潜っていたダイバーの端くれなのに、スナメリが瀬戸内海で見ることができたという事実さえ知らなかった。しかも、20年前には瀬戸内海だけで5千頭はいたらしい。
それが激減して絶滅のおそれがあるのだろうだ。かなりショック!!
小魚を食べるクジラなので、浅い海に住む。しかも、環境ホルモンの影響を受けやすいので「生きた環境のバロメーター」と呼ばれているそうだ。(しかし、勝手にバロメーターにされちゃ、かなわんな)
埋め立てや海砂採取や汚染が大きな要因ということだ。
海岸の航空写真をみると、大阪や九州と四国を繋ぐように埋め立てが盛んで海流の流れが昔と比べて随分悪くなっているのではないかと思っていた。あれでは口を閉じて魚を捕って、海を汚しているようなもので、とても海が自力でバランスを保てるような状態ではない。
また神戸の方にも海に飛行場の建設の予定があるそうで、さらなる環境悪化に心傷める私であった。
これから日本の人口も減っていくだろうというのにこんなに建造物ばかり増やしてどうするんでしょうね。採算とれないよ、きっと。
しかし、環境のバロメーターが絶滅というからには、余程悪化しているのでしょうね。
そのうち汚くなったからもうイラナイと全部埋め立てて、本州と四国の間に海がなくなったりして・・・。やりかねない国、ニホン。
瀬戸内環境保全協会 http://www.seto.or.jp/setokyo/
デザイン
まずダイビングを初めて驚いたのは海の中の景色。
実際に自分の目でみるまでは、その存在を理解できなかった。(想像を絶するっていうのはこういうこと?)
陸のように山があって、谷があって木や花のように緑や赤と色とりどりの珊瑚がある。それが太陽の光にキラキラ輝いてみえてとっても美しい。砂地や岩場、洞窟と景観は様々だし、断崖絶壁度は陸上の比ではない。
そして魚の種類の豊富さ。
色、形、大きさ、種類も生態も何もかもがどうしてこんなに個性的なんだろう。
いつも新鮮な驚きでいっぱいだけど、まだほんの点ほども見てはいない。
そして、きっとまだまだ人間に発見されてない生物もたくさんいるのだろうね。
海中で自分が巡り会った魚や景色をフィルムに収めて陸上でも見ることができるのは幸せなことだ。
だんだん顔を覚えてくると、お気に入りの魚というのが見つかる。
魚の名前の多くはその魚の容姿の特徴と科の名前を合わせてつけられている。
*四国の柏島にて*
(写真中央で頭が下を向いてます)
この魚は英名を「Long nose hawkfish」で和名は「クダゴンベ」!!
Long noseとクダっていうのは同じ様な感覚で取り入れたのだろうね。
問題はゴンベだよ。
これはゴンベ科という科の名前ではあるけど、この可愛い白地に赤いチェックという容姿に似合わないじゃないの。
好きな魚なんだけど名前について考えるとき、ちょっと悲しくなる私でした。
マンボウの幸せって
マンボウって、のんびり海を漂っている不思議な形の魚。
ダイバーに限らずみんな知ってるし好きだよね?
しかし、あの広い、広い海を泳いでどうやって恋人を見つけるのでしょうね。仲間同士でコンタクトをとることがあるのか。
だいたいあそこに向かおうという意志を持って泳いでいるのか、ただ流されているのか・・・。マンボウの赤ちゃんはどんな形? どうやって生まれて、育つのか、謎はつきない。
水族館のマンボウはガラスに当たって怪我するので、内側全面にビニールシートを張られて、ゆったり泳いでるんだけど、「せまいよ~、ぬるいよ~、水が悪い。ストレスたまる~!!」ってもがいてるように見えた。ガラスの外でウキウキ、ニコニコしている私たちと対照的に。
飄々としているようだけどとても神経質で水族館で飼育するとストレスで痩せて体表がシワシワになっちゃうんだとか。
この地球環境も悪化し、海といえど船の往来も激しくて、マンボウにしてみれば目の回るような現代だと感じていたりしてね。
海にいるからといっても、今の環境はどうだろう。
人も自然の中で生活してるんだし、いい環境を作りたいとマンボウを見ながら思った。
*ビッグなマンボウ*
スナメリ
スナメリって知ってる?イルカよりちょっと小さいのかな。でもって口(鼻?)の部分が丸っこくてあんまり突きだしていないクジラっぽいイルカ。うーん、説明しようとするんじゃなかった。難しいじゃん。
写真は浮遊物に光が反射して上手く撮れていないけど、イルカではないことはワカルよね?ちなみにこれは福岡のマリン・ワールドのスナメリくん。
いつも人が良さそうにニコニコしているような呑気そうな表情がとってもキュート。
広島の宮島というところにある、その名もズバリ「宮島水族館」というところでスナメリの赤ちゃんが生まれたときのこと。
ローカルのニュースで今まで青いビニールシートに囲まれた仮設プールにいた赤ちゃんが親と同じ園内の水槽に移されたと、その映像を流していた。
スナメリは担架のようなもので引き上げられ広いガラス張りの水槽に入るやいなや、広くてうれし~って感じですごいスピードでビュンビュン泳ぎだした。まだ透明のガラスというものを認識しないうちに、あんまり勢いよく泳いだので思いっきり水槽にぶつかってしまった。
人間でいうところの鼻っ柱をドンッとやったものだから、鼻血を出してるように口の先からタラーっと血を流し、脳しんとうを起こしたようにヨタヨタしながら泳いでくるのを正面から捉えた映像は見物だった。
それでも顔はニコニコしてるんだな。
この可愛さは絶対逢いたくなること請け合い!あいにいってやってね。
嵐を呼ぶ女
あまり公にすると今後に差し支えることがあるかもしれない。
私は悪天候で潜りに行くことが多い。
潜り始めた最初の頃は瀬戸内海をホームグラウンドにしていたが、食卓に並ぶ系の魚ばかりでトロピカルな魚はいない。
それで四国の西海に潜りに行った。ソフトコーラル(珊瑚)が綺麗なことが有名なスポットなのだが、台風の影響か潜れるところも限られて透明度のやや低い砂地を潜ってミノカサゴ一匹しか見ることができなかった。
次ぎに室戸に潜りに行くと、やはり台風の影響で波が高くてとっても海に入れるような状況じゃなかった。でも、せっかく来たからと器材を背負って堤防に挟まれた狭いポイントに入った。でも手の届く範囲しか見えない。自分の足さえ見えないような白味噌汁状態・・・。魚はもちろん、手が届く範囲にいながら隣にいるはずのバディさえ見えないんだもの。
細心の注意をはらっていたにもかかわらず、みんながコースを変えて曲がったのに気が付かずに、案の定迷子になったくらいだった。でも安心!すぐに防波堤に突き当たったからガイドさんの鳴らす音を頼りに復活できました。そうして結局、水族館に行ったり温泉に入ったりと観光して帰ったのです。
そうして、伊豆の大瀬崎に行った時は群発地震、グアムに行った時も台風。
現れる所に台風がついて歩いているような私。
でも、みなさん聞いて!
私が嵐を呼ぶのではなくて、台風の多いシーズンに潜りに行ってただけなの。
だから安心して遊びに行く時は真っ先に誘ってねっ!
海で出会ったバルタン・・・?
ダイビングの楽しみというと人それぞれで色々ある。
魚をみるのが好き、浮遊感を楽しむ、リゾートに行くのが楽しい、水中カメラorビデオにはまった、ケープなどの地形を楽しむ。
フィッシュ・ウォッチング派でも大物の回遊魚がいいとか、小さいのがいい、珍種、固有種と様々。
中には潜ってる人を見るのが面白いと、魚も景色もそっちのけでビギナーダイバーばかり気にしているようなひとも。ログ(ダイビング記録のこと)をつける時、いったい何を書くのだろうか?
私の場合、海の中に自分が存在していること、そのものにすごく幸せを感じてしまう。
少々透明度が低くて何も見られなくても、海が荒れていても、それはそれで満足しちゃうのだ。
よく宇宙遊泳のような浮遊感という形容をするけど、残念ながら宇宙遊泳をやったことがないから、そんなことを言われても実感がない。
でも、海の中は上も下もどこに行くのも自由だ。地上なら行けないような高い所も海の中ならフィンをひとかきすれば行けるんだ。そして同じ所にとどまってもいられる。白い砂の青い海に潜って、じっと宙に浮かんだまま白が青に溶けてどこまでも続いていくようなのを見るのは何よりだ。
そういうわけで宇宙遊泳説には半信半疑だったのだが、海の中でバルタン星人の親戚(?)に出会った。
記念に一枚写真を撮らせてくれた。どこにいるのか解るかな?
*渡嘉敷島の野崎にて*
大物の思い出
海でことごとく大物を見逃す私。一番の大物はサイパンのグロットでみたネムリブカかも。
ネムリブカは眠り部下のことではなく(そんなんサイパンまで行って見たくないわっ)サメのこと。
夜行性で比較的大人しいので見つけたガイドさん、私たちをおいて一目散に追っかけっていった。その時のメンバーは私も含め初心者が多かったので必死でついていったのだ。しかし、サメを追いかけるとは、なんてチャレンジャーな私達。(実際はガイドを追いかけていたんだけどね)
実際のところネムリブカは迷惑そうに逃げていたけど、あんまり長距離を泳ぎたくないのか暗いケープの奥にノロノロと泳いでいった。せめてあのダイバーの銀座のようなグロットに住まなければ静かな生活がおくれるのにね。
わたしのバディ Part3
いや~昨日はしばらく音信が途絶えていた友達からのメールと電話がじゃんじゃんくるという、珍しい日だった。
近所に住んでいながらお正月のフィリピン以来写真の交換に2度会っただけというわたしのバディも電話をかけてきてくれた。
彼女はとにかくモルディブが大好きで、あとレッド・シー(紅海)にも行きたくてたまらないという。私も憧れるものの、さすがに働いていると10日も2週間も休みがとれないから、わたしと一緒には無理よと言ってあるのだが諦めきれないでいる。
あるとき、レッド・シーは新婚旅行で行くからと言うと、目をまるくして「えー!まだ結婚するつもりでいるの~?」だって!
ガーン!!傍目に無理?めっちゃキツイわ。
ちなみに本人はわたしより年下だけどすでにその意志はなくて潜れるだけ潜ると豪語している。
この夏は一緒に潜りにいこうと話していたけど、急な収入減のせいでちょっと難しいという話をしたら、本人のわたしより残念で仕方がないと嘆いていたが7月のなんでもない頃に7連休あるのでせっかくだから一人でも行くといっていた。
そうしたらそれからたった2週間でなんとモルディブにきっちり7日間一緒に行ってくれる人を見つけたというの。
驚き~っ!しかもダイバーではないから体験ダイビングのみで付き合ってくれるとか。
すごい情熱で一緒に行く人探したんだろうな~。
日程とお金と行きたい場所とが合う人・・・そんなんみつけるの恋人を探すより難しいだろうと思ってたわよ。
その勢いでカレシを探したらきっとすぐ見つかるわよ!?(意地悪?そんなつもりじゃないのよ)
幻のハンマーヘッドを見たっ!
今年のお正月はフィリピンのマクタン島というところでダイビングをして過ごしました。
パラオやシパダンなど一般的には知られていないけれど、ダイバーだけに超有名な島はいくつもあるけれど、さすがにマクタン島はフィリピンを訪れた人くらいにしか、知られていないのでは・・・。私はダイビングポイントがあることも、島の名前さえ知らなかったんだけど、みんな知ってた?
ちなみに、フィリピンといえばカビラオやボホールという大物ガンガンの有名なポイントもあるのに、なぜそこに行ったのかというと、もちろんシーズン的なものと、お値段が安かったからです。
さて、マクタンでは6本潜りましたが地形的に似ているのか、お天気が良くなかったせいか、思ったほどトロピカルではなくてちょっと地味め。一番良く見かけた魚は黄色いこの魚。これはスズメダイです。
実際の写真ではこんなに暗くなかったのですが、とりこんだときに色が変わったのか・・・。(言い訳)
直すのが面倒なのでこのままいきます。 (^^;)
これでは重い水中カメラを日本から抱えて持って行ったのに、すっかりカメラがお荷物状態だよ。
なのに同じポイントに一緒に潜ったおじさん達は大きなカメを間近で見た(そしてカメラにおさめた)だの、マンタが私たちのすぐ後ろまで来てびっくりしているうちに身を翻して去って行ったとか、他の誰も見ていないのに、おとぎ話のような羨ましいことを言う。
そのお二人はどこに行っても大物に遭遇する強運の持ち主なんだそう。
私はどこに行っても大して大物は見ない運の持ち主。(めそめそ。。。)
そうしてとうとう帰る日がやって来ました。深夜に出発なので、午前中の早い時間に潜り終えて午後は帰る支度を整えてゆっくりと過ごし、食後はホテルのレストランで別の独りで来られていた女性のインストラクターさんと、大阪からの男性2人と一緒にログ(ダイビング記録のこと)付けをしていました。
すると、その内の一人がバーのカウンターの後ろの水槽をみて「あれ、ハンマーヘッドの子どもじゃない?」と言いだし、みんな「え~、こんなところにいるか~???」「違うでしょう」などと言っていました。
魚は3匹いて、何の飾り気もない水槽に入れられ、言われてみればグレーで目のところがちょっと横に突き出た変な格好をしていました。
私もハンマーはもっとでっかいものだと思っていたし、水槽で飼うなんておもいつきもしなかったからかなり半信半疑。
でも、自信満々だったので、水槽の前でナイフやフォークを片づけていた女性にききに行きました。
「あれはなんて魚?」って(一応本人は英語のつもりで)訊ねたら、その女性はニヤッと笑って短く、少々低い声で「ハンマーヘッド」と答えた。
きゃあ~っ!!!ホント~!?
私はお礼を言って、走ってみんなのところに帰って「あれ、ホントにハンマーヘッドだよー!」って興奮して報告したら、みんなも「聞こえた~確かにそういった」って言って、その後大騒ぎ!
それまでデジタルビデオで録った水中映像を見せてもらっていたので、急遽ビデオの終わりに合わせ、カウンターに入って、そのハンマーヘッドを録画し始める始末。
日本に帰ってこれを上手くそれまでの映像と繋げて、ダイビングショップの仲間に「ハンマーヘッドを見たぞ」「証拠のビデオもある」とだましたら面白いねと、今録った所を巻き戻して再生。みんなで頭を付き合わせて小さいビデオの画面を見て大笑い。
いかにも水槽の中ですといわんばかりに行ったり来たりしている。
しかも水槽の角も、ホースから泡がプクプク出ているのもうつっている。
でも、ビデオにおさえたことに満足しながらなおも盛り上がっていると、後ろから「それねー、ハンマーヘッドじゃないですよ。金魚です」と日本人の男性の声。
振り向くと日に焼けたオヒゲのおじさんが立っていた。たぶん、このホテルの日本人マネージャーさん。
「今、そこのカウンターの女性にきいたんですよ」「確かにハンマーヘッドって言われたのに」って反論したら「そう。聞こえました。ハンマーヘッドって言ったけど、ハンマーヘッド・シャークとは言わなかったでしょ!?違うんです。それはナマズの一種で淡水の魚なんです」とのこと。やはり、姿形が似ていることから名付けられたようで、そのナマズは赤ちゃんの頃は群れて泳ぐので余計似ているんだって。
海がこんなに近いのにわざわざここで淡水のナマズを飼っているのは疑問だ。
騙されて大騒ぎする客がいたら楽しいなーって仕入れたに違いないっ!
ダイビングショップの仲間を騙す前に、まんまと自分たちが罠にはまっていたのでした。ふっ、まだまだ甘いな・・・。
記念写真は私に任せて
昨年の7月、沖縄の渡嘉敷島に潜りに行ったときのこと。
同じ宿に誕生日にステキなダイビングスポットで100本目を迎えられるように計算し、根性の入れてかなりハイペースで潜ってスケジュールを調整して一人で来ているという女性がいました。
もちろん連れがいないから誰かが一緒にお祝いをしてくれるという確証はなく、勇気あるよね~。
ここはひとつ私が水中カメラマンをかって出なきゃ女がすたるっ!
というわけで、記念すべき1 00本目をしっかりカメラにおさめることを約束しました。
前日にはボートが同じことを確認しカメラのセッティング(普通の一眼レフカメラをハウジングという防水のケースに入れる繊細な作業)も抜かりなく、みんなでウキウキ盛り上がっていました。
友達とお祝いに後で写真を見たときにそうと分かるように布に「祝!100本」と書いて海に持って入り記念写真に入れたいと話していた。でも無地の布を持っていなかったから、内緒で朝になったらTシャツでも買いに行こうと思っていたら、朝食の時に別の男性が自分のタオルにマジックで書いてプレゼントをしくれたの。なんて気のつく優しい方なんでしょう!女の子ってこういうのに弱いのよねー!人ごとながら感動してしまった。
ようやくその時がきて、次々にみんなエントリー(海に入ること)していく。
私も重い器材を背負いイザ!どぶ~~んっ。
海に入って船にいるスタッフからカメラを受け取り、さっそくカバーを外してファインダーを覗くと・・・「アレ?」
何故か視界は真っ暗。
げげっ!!!ハウジングのカバーは外したけど、中のカメラのレンズキャップがついたままだった。ぴ~んちっ!!
普段ならカメラに海水が入ったら使い物にならなくなるので、海水に漬けたハウジングをそのまま開けたり、さらにまた海に持って入るなんて私には考えられないこと。だってカメラって高いんだもん。
こんな大切な時にも詰めが足りないわたしって・・・。でも、この期待を「ごめ~んっ」で終わらせるわけにはいかないっ。焦るぜ。
仕方がないからボートに戻り、上がろうとしていたら親切なスタッフの人が「やりましょう」と言ってくださり、慎重に開けてセッティングし直してくれました。
そうして事なきを得てファン・ダイビングに戻り、記念撮影もできました。よかった、よかった。
渡嘉敷のダイビングショップ「シーフレンド」のキャップのタットさん、どうもありがとう!!キャップがキャップを外してくれるなんてオチもついて(?)嬉しかったです。また絶対に潜りに行きます。
ログ付け後、記念撮影をしている内に悪ノリ(?)し て・・・。
ピンクがわたし。紺はここで知り合った100本記念のこ。
わたしのバディ Part2
手荷物は極力少なくがモットーなので何もかもハードケースに入れたまま(パスポートだけは持っていたらしい)飛行機に乗り、そのまま荷物が行方不明になって大変困ったことがある彼女は荷物の仕分けにも細心の注意を払います。
そんなに神経を払っているので、さぞコンパクトにまとめられているだろうと思われる手荷物から当然のようにティッシュボックスが丸ごと出てきた時はびっくりしました。
彼女の言い分は「いつでも鼻をかんだり、拭いたりできるので便利」というのだが・・・。かさばるのに何も一箱持って歩かなくてもと思うのは、まだわたしが旅慣れていないせいでしょうね。
そして、残ったティッシュはそのまま部屋に置いて帰ります。
それは帰りの荷物が少なくなるだけではなく、離島で物が手に入りにくいかもしれないし、そうでなくても後で泊まる人が助かるからだそうです。
いろいろなワケがあるんだなあ!と妙に納得させられてしまうのです。
わたしのバディ Part1
~楽しいダイビングに欠かせないモノ、それは楽しいバディ!!~
わたしのバディは大胆にも旅先のホテルで帰りにTシャツをゴミ箱に捨てて帰ります。 なんでも彼女が言うには、いつも荷物を少なくする為に最初から首や裾がのびたような捨てても惜しくないシャツを持参しているとのこと。
現地ではマメに洗って着回すから枚数も極力少なくしているらしいけど、いきなり知らないで帰りの準備をやっている時にゴミ箱にバスッと投げ込むのをみると驚きます。
ちなみに私が見た時のTシャツは「たけしの元気がでるテレビ」のたけしの似顔絵Tシャツ。
それ以来、一緒に潜りに行くと、つい「それはまだ着られるんじゃない!?」などと口をはさんでしまいます。