1999年05月
見てはいけないモノ
わたしが今の会社に就職した時に、同期の女の子で高校を卒業したばかりのこがいた。
もう一人の先輩の女の子と3人で、毎月お給料日にはお食事にでかけていたの。その日も、さっそく車に乗り合わせて出発した。
私の車の助手席に乗ったSちゃんは、荷物を後ろの座席に置くために振り返った。
すると、目にとびこんできたのは見てはならぬものだった。Sちゃんは緊張の為、どうしていいかわからなくなって言葉少なにうつむいたけど、頭の中は高速回転だ。
Sちゃんは「カレシ」(注;シのイントネーションは下げない)とか「恋人」という話題に興味津々のお年頃で、年上の男性、女性を問わず誰にでもまさに直球ストレートで「○○さんは××さんのこと好きなんですか?」とか「2人はどこまでいってますか?」と一応敬語を使いつつもかなり踏み込んでくるのでおネーさん方はタジタジ。ひとりだけ妙に情報通になってる。
そんな彼女も思わず「あれは・・・っ!」ときけなかったモノとは???
それはピンクのレースのパ○ティ!
その頃、わたしはまだスキューバ・ダイビングを始める前で日に焼けるのを気にしていた。
(今の車は全面紫外線カットだから思う存分腕を出せるけどね。)
特に車での通勤が1時間近くかかるから、右手だけ焼けて左右の色が違ってしまうのがイヤだったから運転用に売られていた肘まである手袋を買った。
でも、それって結構恥ずかしい。それに面倒くさい。
数回使ってからは、よっぽど天気が良くて長時間運転する時以外は使わなくなった。いつもはすぐ手の届く助手席に置いて(投げて?)いたんだけれど、その時はSちゃんが乗るので、後ろの席に運転席から投げていたのだった。
その手袋が上手い具合にかたまって、下着に見えたというワケ。
1年以上経って、数人でおしゃべりをしていた時に、たまたま運転中の日焼けの話になって誤解に気が付いたSちゃん。
「もう。私は車の中にどうして下着が落ちてるのかと思って、え~っ!?車で何したんだろうっ???ってイロイロ考えちゃいましたよ~っ!!」って大笑いしていた。
ふぅ。・・・誤解が解けてよかった。
幻のハンマーヘッドを見たっ!
今年のお正月はフィリピンのマクタン島というところでダイビングをして過ごしました。
パラオやシパダンなど一般的には知られていないけれど、ダイバーだけに超有名な島はいくつもあるけれど、さすがにマクタン島はフィリピンを訪れた人くらいにしか、知られていないのでは・・・。私はダイビングポイントがあることも、島の名前さえ知らなかったんだけど、みんな知ってた?
ちなみに、フィリピンといえばカビラオやボホールという大物ガンガンの有名なポイントもあるのに、なぜそこに行ったのかというと、もちろんシーズン的なものと、お値段が安かったからです。
さて、マクタンでは6本潜りましたが地形的に似ているのか、お天気が良くなかったせいか、思ったほどトロピカルではなくてちょっと地味め。一番良く見かけた魚は黄色いこの魚。これはスズメダイです。
実際の写真ではこんなに暗くなかったのですが、とりこんだときに色が変わったのか・・・。(言い訳)
直すのが面倒なのでこのままいきます。 (^^;)
これでは重い水中カメラを日本から抱えて持って行ったのに、すっかりカメラがお荷物状態だよ。
なのに同じポイントに一緒に潜ったおじさん達は大きなカメを間近で見た(そしてカメラにおさめた)だの、マンタが私たちのすぐ後ろまで来てびっくりしているうちに身を翻して去って行ったとか、他の誰も見ていないのに、おとぎ話のような羨ましいことを言う。
そのお二人はどこに行っても大物に遭遇する強運の持ち主なんだそう。
私はどこに行っても大して大物は見ない運の持ち主。(めそめそ。。。)
そうしてとうとう帰る日がやって来ました。深夜に出発なので、午前中の早い時間に潜り終えて午後は帰る支度を整えてゆっくりと過ごし、食後はホテルのレストランで別の独りで来られていた女性のインストラクターさんと、大阪からの男性2人と一緒にログ(ダイビング記録のこと)付けをしていました。
すると、その内の一人がバーのカウンターの後ろの水槽をみて「あれ、ハンマーヘッドの子どもじゃない?」と言いだし、みんな「え~、こんなところにいるか~???」「違うでしょう」などと言っていました。
魚は3匹いて、何の飾り気もない水槽に入れられ、言われてみればグレーで目のところがちょっと横に突き出た変な格好をしていました。
私もハンマーはもっとでっかいものだと思っていたし、水槽で飼うなんておもいつきもしなかったからかなり半信半疑。
でも、自信満々だったので、水槽の前でナイフやフォークを片づけていた女性にききに行きました。
「あれはなんて魚?」って(一応本人は英語のつもりで)訊ねたら、その女性はニヤッと笑って短く、少々低い声で「ハンマーヘッド」と答えた。
きゃあ~っ!!!ホント~!?
私はお礼を言って、走ってみんなのところに帰って「あれ、ホントにハンマーヘッドだよー!」って興奮して報告したら、みんなも「聞こえた~確かにそういった」って言って、その後大騒ぎ!
それまでデジタルビデオで録った水中映像を見せてもらっていたので、急遽ビデオの終わりに合わせ、カウンターに入って、そのハンマーヘッドを録画し始める始末。
日本に帰ってこれを上手くそれまでの映像と繋げて、ダイビングショップの仲間に「ハンマーヘッドを見たぞ」「証拠のビデオもある」とだましたら面白いねと、今録った所を巻き戻して再生。みんなで頭を付き合わせて小さいビデオの画面を見て大笑い。
いかにも水槽の中ですといわんばかりに行ったり来たりしている。
しかも水槽の角も、ホースから泡がプクプク出ているのもうつっている。
でも、ビデオにおさえたことに満足しながらなおも盛り上がっていると、後ろから「それねー、ハンマーヘッドじゃないですよ。金魚です」と日本人の男性の声。
振り向くと日に焼けたオヒゲのおじさんが立っていた。たぶん、このホテルの日本人マネージャーさん。
「今、そこのカウンターの女性にきいたんですよ」「確かにハンマーヘッドって言われたのに」って反論したら「そう。聞こえました。ハンマーヘッドって言ったけど、ハンマーヘッド・シャークとは言わなかったでしょ!?違うんです。それはナマズの一種で淡水の魚なんです」とのこと。やはり、姿形が似ていることから名付けられたようで、そのナマズは赤ちゃんの頃は群れて泳ぐので余計似ているんだって。
海がこんなに近いのにわざわざここで淡水のナマズを飼っているのは疑問だ。
騙されて大騒ぎする客がいたら楽しいなーって仕入れたに違いないっ!
ダイビングショップの仲間を騙す前に、まんまと自分たちが罠にはまっていたのでした。ふっ、まだまだ甘いな・・・。
母の判断は
すぐ近所にいるから出てきてと友達から朝電話がかかってきた。
近くの洗車場に来ていてるらしい。
行くと車を洗うのを手伝わされた。(当たり前か!?)さては一人で車を洗うのが面倒だったなーっ。
終わっても午前中だし、天気もすこぶる良いから遊びに行こうかという話になった。
倉敷のチボリ公園に行ったことがないから行きたいという。
私は行ったことがあるけどまあいいかと思ってさっそく出かけることにした。
でも、お互い洗車ルックでとてもお出かけできる格好ではなかった(どんなカッコや~っ!?)から一度引き上げて出直すことに。
友達は食べることに無頓着なタチだから、たぶんお昼時でも食べてないだろうな~。
途中で食べるの時間がもったいないし、チボリ内は高いしー。。。と思って卵焼きやおにぎり程度のお弁当を作ることにした。
台所で帰るなりご飯を炊いてお弁当を作っている私の横にお母さんが来て、手元をジーっと見てる。
それだけでも不振なのに、いきなり「あんた、不倫してるでしょ。」と言い放った。
はぁ~?????
開いた口がふさがらないぞ。なんでそう思ったの~。
余ったご飯で一口大のチビにぎりをつくっていた。それがアヤシイのだという。
それは子ども用で、一緒に遊園地に行く相手は子ども連れに違いないんだと。
さらに「私だって、色々経験してるからすぐ分かるんだから」だって。
ほっほぉ~。聞かせてもらおうか。
とも思ったけどほっといて出かけた。まったく何が飛び出すかわからない。
わたしのバディ Part3
いや~昨日はしばらく音信が途絶えていた友達からのメールと電話がじゃんじゃんくるという、珍しい日だった。
近所に住んでいながらお正月のフィリピン以来写真の交換に2度会っただけというわたしのバディも電話をかけてきてくれた。
彼女はとにかくモルディブが大好きで、あとレッド・シー(紅海)にも行きたくてたまらないという。私も憧れるものの、さすがに働いていると10日も2週間も休みがとれないから、わたしと一緒には無理よと言ってあるのだが諦めきれないでいる。
あるとき、レッド・シーは新婚旅行で行くからと言うと、目をまるくして「えー!まだ結婚するつもりでいるの~?」だって!
ガーン!!傍目に無理?めっちゃキツイわ。
ちなみに本人はわたしより年下だけどすでにその意志はなくて潜れるだけ潜ると豪語している。
この夏は一緒に潜りにいこうと話していたけど、急な収入減のせいでちょっと難しいという話をしたら、本人のわたしより残念で仕方がないと嘆いていたが7月のなんでもない頃に7連休あるのでせっかくだから一人でも行くといっていた。
そうしたらそれからたった2週間でなんとモルディブにきっちり7日間一緒に行ってくれる人を見つけたというの。
驚き~っ!しかもダイバーではないから体験ダイビングのみで付き合ってくれるとか。
すごい情熱で一緒に行く人探したんだろうな~。
日程とお金と行きたい場所とが合う人・・・そんなんみつけるの恋人を探すより難しいだろうと思ってたわよ。
その勢いでカレシを探したらきっとすぐ見つかるわよ!?(意地悪?そんなつもりじゃないのよ)
大物の思い出
海でことごとく大物を見逃す私。一番の大物はサイパンのグロットでみたネムリブカかも。
ネムリブカは眠り部下のことではなく(そんなんサイパンまで行って見たくないわっ)サメのこと。
夜行性で比較的大人しいので見つけたガイドさん、私たちをおいて一目散に追っかけっていった。その時のメンバーは私も含め初心者が多かったので必死でついていったのだ。しかし、サメを追いかけるとは、なんてチャレンジャーな私達。(実際はガイドを追いかけていたんだけどね)
実際のところネムリブカは迷惑そうに逃げていたけど、あんまり長距離を泳ぎたくないのか暗いケープの奥にノロノロと泳いでいった。せめてあのダイバーの銀座のようなグロットに住まなければ静かな生活がおくれるのにね。
ART HAITIEN
- 1999-05-24 21:51 (月) tags:
- 絵
日曜日は三原市(広島県)まで絵を鑑賞にでかけた。
朝起きて、やっぱり今日行こうっと思って出て来たけど、情報誌を会社に置いたまま帰っていたから場所も日時もよく覚えてないままとりあえず電車に乗った。駅をおりたらどこかにポスターの一枚くらい貼ってあるだろうと思ったのにナイ。本屋に寄って美術館情報の欄をみても書いてない。あちゃ~。。。せっかく来たのに。
でも、会場が美術館じゃなかったから、同僚にどこにある建物がきいたんだった。駅から海側と言っていた。それだけを頼りに歩いていくと国道に出た。国道には道案内の看板が出ていて「リージョンプラザ」とあって矢印がある。
他にそれらしい建物の名前はなかったから「たぶん、そこ」って決めて500メートルばかり歩くとちゃんとありました。
「三原リージョンプラザ」「ハイチの素朴な絵画展」ふっふっふ。勝ったな!
というわけで、他人の目にはまさか行き先も解らず歩いているとは気が付かれない程すんなりと目的地に着き、さっそく絵をみてたら主催者が「もーしわけありませんっ」とか誤りまくってる。なんでも昨日と今日は画家が2人現地から来て実演してくれることになっているのに、連絡がとれず遅れが未定なのだそう。
わざわざその為に来ている人もいて、主催者はお詫びですと絵はがきを配ってくれた。
当然、わたしも「えー、待ってたのに残念」という顔を隠すフリしていただいたのだ。ラッキー。
でも、その葉書を配り終えた途端、アーティストのお二人が入ってきた。南国の時計を持っているのだろう、時間に遅れたことは全く気にしていない様子で。
ハイチの絵は「ヘーシャン・アート」といって、人の心を癒す力があるのだそう。でも、そんな批評家のとってつけた能書きはどうでもいい。カラフルで陰と陽がくっきり浮き出てる。それぞれ力強い個性を持っていて、でも、他の国の絵とはかけ離れている。
ジャングルに動物達がみんなこっちを向いてる絵なんか有名だから、きっとみんな見たことある。
元々カラフルな色調やサイケな感じに惹かれる方だから、居心地がよかった。
すぐに絵を描き始めてくれたけど、殆どの場合下絵はかかず、ぶっつけ本番で思いつくまますすめてく。
どのくらい思いついたままかというと、前日に東京から新幹線で来るときに、車窓から富士山が見えた。それがとってもきれいで感動したから、ハイチのビーチの絵に富士山が出現する。しかも雪までたたえて!いや~自由でいいなあ。
そして一般的に芸術家は神経質そうに感じるけど、彼らはギャラリーが後ろに沢山にて、何か質問したりサインをねだってもニコニコ応じてくれる。
主催者があまりにも日本人的だった(そうなるのはしょうがないけどね)から、対照的でコミカルだった。
そうしてわたしもサインをもらって意気揚々と帰ったのであった。
海で出会ったバルタン・・・?
ダイビングの楽しみというと人それぞれで色々ある。
魚をみるのが好き、浮遊感を楽しむ、リゾートに行くのが楽しい、水中カメラorビデオにはまった、ケープなどの地形を楽しむ。
フィッシュ・ウォッチング派でも大物の回遊魚がいいとか、小さいのがいい、珍種、固有種と様々。
中には潜ってる人を見るのが面白いと、魚も景色もそっちのけでビギナーダイバーばかり気にしているようなひとも。ログ(ダイビング記録のこと)をつける時、いったい何を書くのだろうか?
私の場合、海の中に自分が存在していること、そのものにすごく幸せを感じてしまう。
少々透明度が低くて何も見られなくても、海が荒れていても、それはそれで満足しちゃうのだ。
よく宇宙遊泳のような浮遊感という形容をするけど、残念ながら宇宙遊泳をやったことがないから、そんなことを言われても実感がない。
でも、海の中は上も下もどこに行くのも自由だ。地上なら行けないような高い所も海の中ならフィンをひとかきすれば行けるんだ。そして同じ所にとどまってもいられる。白い砂の青い海に潜って、じっと宙に浮かんだまま白が青に溶けてどこまでも続いていくようなのを見るのは何よりだ。
そういうわけで宇宙遊泳説には半信半疑だったのだが、海の中でバルタン星人の親戚(?)に出会った。
記念に一枚写真を撮らせてくれた。どこにいるのか解るかな?
*渡嘉敷島の野崎にて*
こどもの名前は
中学の頃、友達が子供を産んだらつける名前はもう決まってるのと教えてくれたことがある。
長男が亮太で、次が女の子で早紀・・・というように名前とつける漢字、男女の順番まで決まってて、しかもそれを全部産むなら7人兄妹になるという。言ってる方も聞いてる方もそうなるとは思っていないので笑ってすまそう。
話は変わって、姉が大学生だった時にやはり友達と子供につける名前について話をしていた。
どんな名前をつけたいか、というのは女の子の重要なテーマなのかもしれない。
姉が「キョウヘイ」とか「コウスケ」というように「スケ」とか「ヘイ」がついた名前はカッコイイから、そういう名前がつけたいと言うと、それを聞いた友達がすかさず「じゃあ、両方いっぺんにつけたらエエやん」と言った。お見事な切り返しだ。
両方をいっぺんにつけると、助平。・・・それはチョットあんまりでない!?
このように日夜、子供の名前について、あーでもないこうでもないと考えている割には、お母さんが名付け親というのは聞いたことがない。いざその時になると「あなた、考えてね」っていうことになるのだろう。もぉっ。。。(怒ったのには特に意味はない)