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これがパラオの海!

パラオの中心地コロール島からボートでカープ・アイランド・リゾートへ向かったのはパラオに着いた翌日。
前後1泊がコロールになる為、4泊5日でもまるまるカープにいるのは中1日しかないことになる。だから時間を有効に使えるよう着いたら部屋にも入れず、名前と自分が借りるウエイトを登録してすぐに潜りにいくことになっている。

もちろん、あらかじめ知っていたので朝ホテルを出るときにすでにダイビング器材をすぐに使えるようにしておき、服の下にはちゃーんと水着も着てあるのだっ。

まずボートに乗る前にコロール内のダイビング・サービスの事務所で誓約書を書いたり許可証を購入するなどの手続きを済ませる。パラオはこの海の環境を守る為にダイビング許可証なるものを発行していて、ダイビング、シーカヤック、クルーズをする人は必ず15ドル(1ヶ月)支払わなければならない。フィッシングはまた別に10ドル必要なのです。

南の島は大抵の場合は珊瑚礁に囲まれていて遠浅で、いくら沖に向かって歩いても膝下までしか水深がないなんてこともある。そのかわりリーフ・エッジから先はドロップ・オフ(断崖絶壁)もいいところでドーンと落ちている。だから船やボートは近くまで来ても座礁してしまうので島には近寄れないことになる。だから島から桟橋が突き出た格好で船が入れる水深のところまで人が歩いていくのだ。

カープが見えてきた時、私たちはすかさず桟橋チェック。重い器材を持って何度も往復しなければいけないから短いに越したことはない。まあまあといったところか・・・。

しかし、久しぶりの5mmのウェット・スーツはキツイよ~。Kちゃんは最初から持っているスーツを着ることを諦めてレンタルのスーツを着込む。彼女によると現地で借りるスーツは3mmの上に着込んで生地がさらに薄くなっているし、袖がなくて着るのもとってもラクだし船酔い対策としても有効なんだって。リゾート用の3mmはぜひ手に入れたいアイテムの1つだ。

今日の2本のガイドは「みやさん」という女性。最初のチェック・ダイブで潜るポイントは有名なマンタ・スポット「ジャーマン・チャネル」!最初からソンナいい所で潜っていいんですかっ?っていう感じよ。

チャネルとは「水路」のことで、昔ドイツ軍が珊瑚のせいで船が入らないのでガーッと削ってしまったというわけで、そのまんま「ジャーマン・チャネル」という名がついた。このポイントの特徴は水深が浅い砂地であること。「マンタ根」とよばれる岩の根でしばらくマンタ様が現れるのを待って引き返すというパターンがコースどりの基本。

ボートの上で器材のセッティングを終えるとみやさんがブリーフィングをはじめた。彼女はワザとミエミエに絶対「マンタ」という名前を口にしない。「まず見られるのはニョロニョロ(ガーデン・イール。和名はチン・アナゴで犬のチンに顔が似ていることから付けられたらしい)。それからハゼがエビと共生しているのが見られますので」という感じ。でも、どれも見られてウレシイ度のレベルはやや下がる。最近ではマンタを見られる確率が下がっていて、あまり期待させたくないということもあったのだろうけれど・・・。

ニョロニョロとはムーミンに出てくるアレで、みやさんの描く絵があまりにも・・・で、誰が見ても納得がいくネーミングだろう。海にも持って入れるボード(砂鉄のようなものが入っていて先に磁石のついたペンで字や絵が描ける)にサラサラと描く手つきはとても堂に入ってるのだが・・・。

それぞれエントリー(ボートなどから海に入る)してみんなが集まったところで移動を始める。海の上から見るのと海に潜ってしまって海中を見るのとでは世界がまったく違う。サイパンの海などでは透明度が高いから顔を入れた瞬間に目に飛び込んでくる風景は「ワーッ!!」というオドロキと感動があったけれど、パラオの海はあまり太陽の光が射し込んでいるようではなく、碧が濃い。というわけであまり感動的なエントリーではなかったが、それだけプランクトンが多いということで実は食物連鎖のピラミッドがまるまるここにあるのだ。

潜って、みやさんの後を着いていくともうガーデン・イール。ここのはちょっと小型?以前サイパンで見たガーデン・イール
はとっても用心深くて近くに寄りすぎるとみんな穴の中に引っ込んでしまい、あとは砂地を眺めるだけとなる。かなり遠くから「ほふく前進」でずりずりと近づいていった覚えがあるのだが、ここのはゼーンゼン平気!かなり近寄ってもニョロニョロしている。もう写真も撮り放題である。

ほどなく気が付いたのだが、ここの魚達ってヘン!

まるで演劇の「通りすがりの人」よろしく前を横切っていくのだ。こちらがいることを充分知っていて知らない顔をして通り過ぎていっているような、とても設定上(?)都合よく現れるているような・・・。まるで台本があって、そのとおりにみんなが芝居をしているようだと思うくらい近くを沢山の種類の珍しい魚達がいて、あっちでもこっちでも群れをなしていたり、ペアで泳いでいたり、クリーニング・ステーションで列をなしていたり。それぞれの役割を立派に果たしているのです。

すっかりエキストラ気分通りすがりの魚達!?

マンタ根らしきところに辿り着いてもみんなで根に張り付いて遠くを見つめ続けるなーんてことはなく、すぐに引き返すよの合図があって来た道を戻る。もう見た景色なので結構流して泳いでいたら突然カンカンとタンクを叩く音。振り返ると手でアッチを見ろの合図。え?何?ってな感じで落ち着いて見回すと・・・

次回に続く

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