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2005年08月

申の刻

去年の夏は病院または実家でとクーラーのきいた部屋で過ごしていたので汗知らず。
夏が暑いことなんて忘れそうだった。

宇和島の夏はもちろん暑いのだが一人で家にいるときは冷房をかけず窓を開け放って風を通すようにしている。やってみると風も心地よく暑くても割と平気だ。
しか~し・・・今日はさすがに水を頭からかぶりたいほど暑かった!!
風がなく部屋の温度計は33度。冷たいお茶ばかり飲んでたけど、まだノボセそー。
ま、そんなに我慢して冷房を拒否しなくてもいいんだけどね。一人我慢大会の充実感?
風がないので外の木々も揺れもしない。

それはそうと最近、よく窓から山の木を注意して眺めるようになった。

7月の初旬はまだ家から見える山のふもとにあったビワも熟れて鈴なりになっていた。
ビワの木の下は狭い川が流れていて足場が悪く、あんなに沢山あるのに誰も採らないね。あそこのビワって食べられないのかなぁ?なんて話していた。

ある日、旦那さんが朝6時に玄関を出ると風もないのにある枝が妙にユサユサ揺れているのに気が付いた。もちろんそんなに早く家を出るのはダイビングに行く為なんだけど、波の高さやウネリに関係してくるから風の強さや風向きは予報を見ていても気にしていて、まず風がないかチェックする為に見たので朝のボヤーンとした頭でも枝の変な動きには敏感に反応したのだ。
「あっ!猿!!」
私も出て見ると枝の揺れは2箇所で上の方にザザーッと移っていく。きっと猿が山奥に帰って行ってたのだろう。

ビワの季節は終わったが猿をひと目見たいがために普段から山をよく見るようになった。
そして我が家ではあれ以来、午前6時を「申の刻」と呼ぶ。
(ちなみに本当の申の刻は午後4時らしい・・・。)

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