1999年04月
騙されて・・・Part2
あれは雪が積もった翌日のことでした。
温暖な気候ゆえ、前日の雪は溶けノーマルタイヤでも大丈夫と判断し、果敢にも通勤には山越えショートカットコースを選択いたしました。
半年間も騙され続けていた例の打ちっ放しのそばを通りかかると自動販売機のまわりには雪が残り、横には絵に描いたような愛らしいスノーマンが立っているではありませんか。
これからの道のりに不安を抱かされながらも誰が作ったのか、おチャメな外国版雪だるまに微笑みをおくりつつ攻め込んだのでした。
なのに、雪がどこもここもなくなってもスノーマンは溶けることなく健在なんです。
これって・・・プラスチックの人形!?
騙されて・・・Part1
あれは1998年の秋のことした。
確か例年になくポカポカな日が続き、ニュースでも陽当たりの良い山の斜面などには桜も狂い咲きしたと伝えていた翌日です。
いつものように夕方、車でゴルフの打ちっ放し場の横を颯爽と走り抜け、家路に急いでいました。
そこは道に面しているにも関わらず、斜面の桜の木でボールが出るのを防いでいるつもりなのか珍しくネットを張っていません。
「あれ、ここにも桜が咲いている」
まさしく、陽当たりの良さそうな木の1枝、2枝にたっぷりと桜が咲き誇っているじゃありませんかっ!
もちろん帰ってから両親に話さないはずはありません。
次の日も会社の人に話して歩き、はては朝礼でのネタにさえしました。
こんなの異常気象ですもん!
なのに、一ヶ月たっても、冬になっても、雪が降っても、強情にも咲き続けるのよ。この桜!
ああ、今頃になって気が付いた。枝の付け根に白いテープのようなものが巻いてあるじゃない。
これって、もしかして造花かいっっっっっ!?ガクッ。
問題の桜の枝。包帯に注目!
わたしのバディ Part1
~楽しいダイビングに欠かせないモノ、それは楽しいバディ!!~
わたしのバディは大胆にも旅先のホテルで帰りにTシャツをゴミ箱に捨てて帰ります。 なんでも彼女が言うには、いつも荷物を少なくする為に最初から首や裾がのびたような捨てても惜しくないシャツを持参しているとのこと。
現地ではマメに洗って着回すから枚数も極力少なくしているらしいけど、いきなり知らないで帰りの準備をやっている時にゴミ箱にバスッと投げ込むのをみると驚きます。
ちなみに私が見た時のTシャツは「たけしの元気がでるテレビ」のたけしの似顔絵Tシャツ。
それ以来、一緒に潜りに行くと、つい「それはまだ着られるんじゃない!?」などと口をはさんでしまいます。
わたしのバディ Part2
手荷物は極力少なくがモットーなので何もかもハードケースに入れたまま(パスポートだけは持っていたらしい)飛行機に乗り、そのまま荷物が行方不明になって大変困ったことがある彼女は荷物の仕分けにも細心の注意を払います。
そんなに神経を払っているので、さぞコンパクトにまとめられているだろうと思われる手荷物から当然のようにティッシュボックスが丸ごと出てきた時はびっくりしました。
彼女の言い分は「いつでも鼻をかんだり、拭いたりできるので便利」というのだが・・・。かさばるのに何も一箱持って歩かなくてもと思うのは、まだわたしが旅慣れていないせいでしょうね。
そして、残ったティッシュはそのまま部屋に置いて帰ります。
それは帰りの荷物が少なくなるだけではなく、離島で物が手に入りにくいかもしれないし、そうでなくても後で泊まる人が助かるからだそうです。
いろいろなワケがあるんだなあ!と妙に納得させられてしまうのです。
大胆不敵!プレゼント
あれは今年の1月。わたしのおばあちゃんの誕生日の当日。仕事中に「今日はおばあちゃんの誕生日だわ」と思いだしました。
おばあちゃんとは一緒に住んでいないものの同じ市内。小さい頃から仲良しなんです。
なんでも、おばあちゃんのお財布にはわたしの写真が入れてあるとか・・・。(これは仲良しというより、お嫁にいってない孫が心配だからか???)
また、93歳になるおばあちゃんは耳がとおくなっているので、親戚で集まってもみんなの話がよく聞き取れません。でも、わたしの声は余程大きいのかよくとおるらしく、横に座って通訳します。(同じ日本語でっ!)
みんなが集まるのを楽しみにしているのを知っていながら、今年はお正月に海外に潜りに行って会いにいっていなかったので、これはなんとしても当日にプレゼントを持っていかねばと何にしようと考えました。
服も靴もカバンも何でもじゅうぶんに持っているようなので、長持ちする鉢植えの花のついた木にしようと決めてお花屋さんへ。
見ると季節的に種類がなくて、これからが盛りの白い蕾のびっしりついたのは1つしかありませんでした。
しかし・・・これを買うのは勇気がいるよ・・・。
だって、それはボケの花。一応、そこら辺は配慮して「銀長寿」と年寄りウケしそうな品種の名前がつけてあるものの。
随分と行ったり来たりしながら考えて、とうとうお店の人に「これプレゼントにつかっても大丈夫?」って訊く始末。売りたい人が「絶対ダメ」なんて言うわけなく太鼓判を押してもらって買って行きました。
先手必勝とばかりに「おばあちゃん、銀長寿持って来たよ」と言ってみたけど、しっかり「おお、これはボケね!?」って言われてしまった。
・・・ちょうど色違いの赤いボケが庭にあったので、ごまかせませんでした。でも、当日来たのはわたしだけだったとかで、自分でも誕生日を忘れていたので、おばあちゃんは目を細めて喜んでくれました。
その後も2ヶ月、花が終わるまで楽しんだ後庭におろして毎年楽しめると言ってくれます。
ふふふ、、、お年寄りにボケの花を贈って嫌みにならないのはわたしくらいのものねっ。えっへん!
せやのーて・・・
この間の日曜日、弟が遊びに来て近所に買い物にでかけた。
お土産に持って帰ったのは四角いシールのような紙とそれを貼る台紙のノート。
何かと思ったらその店ではジュースの空き缶を所定の缶入れに入れるとその紙切れが出てきて集めると粗品をくれるのだとか。
私は懸賞に出すシールを集めたりよくするからきっと気に入ると思ったらしい。でも、よく読んでみるとその「粗品」とやらをゲットするためには、そのシールを400枚もためなきゃいけないの。
んなムチャなっ!1日1本飲んでも1年以上かかるじゃないの。
でも、せっかくの取り組みだから私も参加することにしました。だって、販売機の横に空き缶入れがあるにもかかわらずまわりに空き缶が置きっぱなしになっていたり、転がしていたりする光景はどこにでもありますよね。それがいくら粗品の為とはいえ、落ちているのを見かけた人がちゃんと缶入れに入れたなら、もう一役かっているじゃありませんか。
次の日、会社で沢山の空き缶をゴミ箱に溜めてから捨てに行っている人がいたので、その話を話したら「じゃあ、これをあげよう」と言って山盛りの空き缶をくれた。便乗して、わざわざ持って来た人も約1名。
缶ジュースやタバコの懸賞キャンペーンがあるたびに自分は買わずにシールだけ集めて大量(例えば25枚シールのいる葉書を20通くらい出せる程)に回収する私ではあるけど、この会社はちゃんと空き缶を分別回収して業者に持って帰ってもらってるじゃないのよぅ。
そして置いて帰られた空き缶は仕方がないから捨ててあげようと思いつつ、うっかり持って帰ってしまった。
そうなると自分の家のゴミに出すのはバカらしい(?)から、本当に其処に捨てに行くことになったりして・・・。
さすがに余所から持ってきて捨てたら感じ悪いよねぇ。見つからないようにしよっ!!
記念写真は私に任せて
昨年の7月、沖縄の渡嘉敷島に潜りに行ったときのこと。
同じ宿に誕生日にステキなダイビングスポットで100本目を迎えられるように計算し、根性の入れてかなりハイペースで潜ってスケジュールを調整して一人で来ているという女性がいました。
もちろん連れがいないから誰かが一緒にお祝いをしてくれるという確証はなく、勇気あるよね~。
ここはひとつ私が水中カメラマンをかって出なきゃ女がすたるっ!
というわけで、記念すべき1 00本目をしっかりカメラにおさめることを約束しました。
前日にはボートが同じことを確認しカメラのセッティング(普通の一眼レフカメラをハウジングという防水のケースに入れる繊細な作業)も抜かりなく、みんなでウキウキ盛り上がっていました。
友達とお祝いに後で写真を見たときにそうと分かるように布に「祝!100本」と書いて海に持って入り記念写真に入れたいと話していた。でも無地の布を持っていなかったから、内緒で朝になったらTシャツでも買いに行こうと思っていたら、朝食の時に別の男性が自分のタオルにマジックで書いてプレゼントをしくれたの。なんて気のつく優しい方なんでしょう!女の子ってこういうのに弱いのよねー!人ごとながら感動してしまった。
ようやくその時がきて、次々にみんなエントリー(海に入ること)していく。
私も重い器材を背負いイザ!どぶ~~んっ。
海に入って船にいるスタッフからカメラを受け取り、さっそくカバーを外してファインダーを覗くと・・・「アレ?」
何故か視界は真っ暗。
げげっ!!!ハウジングのカバーは外したけど、中のカメラのレンズキャップがついたままだった。ぴ~んちっ!!
普段ならカメラに海水が入ったら使い物にならなくなるので、海水に漬けたハウジングをそのまま開けたり、さらにまた海に持って入るなんて私には考えられないこと。だってカメラって高いんだもん。
こんな大切な時にも詰めが足りないわたしって・・・。でも、この期待を「ごめ~んっ」で終わらせるわけにはいかないっ。焦るぜ。
仕方がないからボートに戻り、上がろうとしていたら親切なスタッフの人が「やりましょう」と言ってくださり、慎重に開けてセッティングし直してくれました。
そうして事なきを得てファン・ダイビングに戻り、記念撮影もできました。よかった、よかった。
渡嘉敷のダイビングショップ「シーフレンド」のキャップのタットさん、どうもありがとう!!キャップがキャップを外してくれるなんてオチもついて(?)嬉しかったです。また絶対に潜りに行きます。
ログ付け後、記念撮影をしている内に悪ノリ(?)し て・・・。
ピンクがわたし。紺はここで知り合った100本記念のこ。
お揃いの脳味噌
私の家族は仲良しだ。
特にお母さんと私は一緒にいると、何故だか同じことを同じ言葉で同時に言って、同時に終わるということがしょっちゅうある。たぶん、毎日。
母はこのことを他人に話す時「私たち一卵性親子なの」って言う。
んーなわけ、ないだろ・・・。
その度に「はっぴーあいすくりーむっ」と言ってお互いの頭を叩きあう(頭を叩かれた方が叩いた方にアイスクリームをおごるというルールがある遊びがある)進歩のないというか、ある意味ヤングな私たちであった。
話変わって、随分前の話だけど姉がまだ学生で下宿生活だった頃、姉に電話をかけた。
ダイヤルして待つ間もなく、発信音がしない。
なのに「はあ、はあ、、、」って荒い息づかいが聞こえる。
「ゾゾーッ」「な、、、なにぃ~???」
あまりの怖さ(?)に受話器を置けず、立ちすくんでいたら、受話器の向こうから息も絶え絶えに私の名前を呼ぶ声が・・・っ!!きゃあ~~~っ!
特に考えも無かったけれど、私の口から出た言葉は「・・・姉ちゃん?」そうしたら向こうから「うん」とのご返事。
そうです、私たちは全く同時にお互いの所に電話をかけていたので、受話器を上げていたにもかかわらずそのまんま通じてしまったのです。(キャッチは入れてないからね)
ううっ、、、てっきり変○者かと思ったよ。
しかし、あの「はあ、はあ、はあ」は何だったのか!?
何でも急に電話しなきゃと思い立ち、2階からかけ下りてきてかけたからだって。
そんなに広い下宿ではなかったんだけど・・・。
役に立つ私
日曜日に知り合いがタケノコがとれたので取りに来てと電話をくれた。
お父さんが雨の中、車で取りに行った。
私が台所で洗い物をしているとドアの向こうで誰かがゴソゴソしている。
ドアを開けてみると帰ってきたお父さんだった。ブロックとごつい棒きれを持ってる。そして、車が脱輪したから「テコの原理」で上げるから手伝ってくれという。
外に出てみると、見事に家の前で前輪を溝におとしてる。「テコの原理」を応用するには棒きれが外れないように持っておかなきゃいけないのだけれど、雨も降って濡れてるし、面倒だった(?)ので、この間テレビでみた「技」を試してもらうことにした。
まず、何もせずそのまま車に乗ってもらう。そうして脱出するときにまわそうと思う反対の方向にハンドルをまわして、バックに入れてアクセル!
ほ~ら、不思議。手品みたいに簡単に上がった。
おとうさんはアクセル全開で何度も上がろうと試したけどできなかったので、絶対ムリだと言い張っていたけど、できたらあっけにとられた顔をしていた。
テレビの説明によるとタイヤの摩擦面積が増えるからだといってたけど、納得がいかないほど楽だよ。
みなさんも是非お試しあれ。
え?脱輪なんかしないって?
でも、おとうさんはタケノコを取りに行った先の家でも後輪を落として、みんなに上げてもらったって言ってたよ。一応断っておくと、そっちはタケノコがはえるような山の中でとっても道が細いのよ。
ちなみにこの技は駆動輪じゃなきゃ使えないと思う。
前回に引き続き家族をネタにしてしまった・・・。
お父さんはホームページを見ることはないからいいや。なおちん、ばらさないでよ~っっっ!!
イイ味だしてる
この間、以前の職場の仲間と久しぶりに集まった。
女性ばかり9人で、いくらしゃべっても恐ろしいことに話が尽きることがない。盛り上がりっぱなしだ。
その内の一人Fちゃんは年上だけど、小柄で華奢でとーってもかわいい。
動きがスローモーで彼女のまわりだけ時間の流れが遅いかのように感じる。声も小さくてしゃべるのもスローモーだから、吹いてくる風もそこで止まってしまうのでは???と思う。
Fちゃんに強風は似合わない。
ところで、同じ車の中にいて、彼女が運転をするのを見たことがない。いつも私が車を運転する役だ。
彼女の車で旅行に行った時も朝会うと当然のように「はい」って車のキーを渡されて3日間ずっと運転したほど。
一度、どんな動きでハンドルをきるのか見てみたいものだ。
ちゃんと赤信号で停まるのが間に合っているのだろうか?(これは言い過ぎ?)
だもんだからお昼にお弁当を買いに行く時も何故か(私はお弁当持参だから)私の車で行った。しかも、角をひとつ曲がれば着く「ほか弁」に!
お弁当を買い終わると外の自販機でお茶を買った。
すると「ピピピピピピ、、ピピピ、、ピピ、ピ、、、ピ」とルーレットの光りがとまって「大当たり!!」
ジュースがもう1本もらえる。
その思いがけない幸福に動揺して「ど、どうしよ~・・・」とオロオロ。
「何でもいいから取りあえず押したら?」って言っても決まらない。 「今買ったのと同じでもいいじゃない」って助言してもまだ決めかねて1本立てた指が迷ってる。
ようやっと指がのびかけた途端、点滅が消えちゃった。
そうして、めったにないジュースの当たりをあっけなくフイにしちゃったのでした。
ちゃんちゃん!