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2007年03月

松山城にて

愛媛では"お椿さん"が終わると春が訪れると言われています。
その"お椿さん"こと椿神社の「椿祭り」は今年は先週の週末(2月24~26日)に行われ、やはりそれ以降は格段に暖かくなりました。

ちょっと足をのばして松山まで行ってみました。

今日は特に寒くも暑くもなく気持ちの良い爽やかな気候で松山城にリフトで上がる途中の満開のカンザクラの枝にメジロが三羽とまって何かをついばんでいるのが見えたりして春らしさ全開でした。

頂上に着くと至る所(地面に直に・・・または木の枝に・・・)にお雛様が置かれていたり、坊っちゃんとマドンナのコンビにあちこちで遭遇したりでちょっと異空間?

とりあえず保存修理工事が終わったばかりの松山城の中へも入ってみました。
歴史などの解説が分かり易かったし、今回の工事中に発見されたと県内のテレビ番組でもよく紹介されていた築城当時の大工さんがこっそり見張りのお侍さんを描いて残していたという落書きも展示されていて思っていた以上に面白かったです。

そして食べ物。
写真の松山城山頂広場にある「城山荘」というお茶屋さんで食べた「ぶっかけうどんじゃこ天(冷)」についても外せません。揚げたてのじゃこ天。平たいお皿に盛られたコシのある讃岐うどんにワサビが程良く利いて美味しかったです。松山城へ行かれたら是非!

いきなりプロ

旦那さんが十日位前だったか出張があり、その時の一緒に行ったメンバーの中にレザークラフトをしている人がいたのです。私達はまだ何も分かってなくて作り方の工程や道具を紹介した本を何度も読んでみても謎だらけという状態だったので渡りに船。色々質問してきてくれました。

それはこんな感じ。

・革を折り曲げてその状態を固定するのに革を水で濡らして上から木槌で叩けとあるが革は水に弱くシミやカビの原因になるのでは?それに実際にやってみたらシミになって木槌の跡が残った。

 →折り目をつけたいところにだけ薄くつけている。水を付けすぎると乾きが悪く作業効率も落ちるから。

・厚みのある革を貼り付けて縫ったり、曲げたりする時にする「すく」(革を薄く削ること)という作業、わざわざしなくても良い?(だって難しそうだから)

 →やっぱり「革すき」はやった方がキレイに仕上がる。そんなに難しい作業ではない。

などなど。
知っている人には何でもなさそうなことが初心者には疑問なのです。いとも簡単に答えてくださいました。
しかし、本屋でHowTo本を探しても1冊あるかないか他の趣味(編み物やビーズなど)に比べるとずーっとやっている人が少ないと思われるレザークラフトの経験者が知り合いにいたなんて超ラッキー!!お陰でモンモンと悩んでいた問題がスッキリ解決しました。

ではさっそく製作にとりかかろうと牛革や足らない道具を注文して届くのを待っていた昨夜のこと、帰宅した旦那さんが「職場で大変なことになっているよ」というのです。

しかも私のことで・・・って?

話によると、なんでも私(pinna)がレザークラフトの腕前がプロ級で教室でも開こうかという位の人だと噂になっているのだとか。

前述の会話の時に材料の牛革の話になり「材料の革が高価ですからお金がかかる趣味ですよ」と言われ、どのくらいかかるのかと聞いたらすぐ何万円もになるのだと言う。

革の単位は 【10センチX10センチ=1デシ】 で1デシ辺りの単価で計算する。
単価と大きさは個々に違うが通常はこの位かかる。 250デシx124円=31000円 チーン!!(レジの音)

旦那さんはそれに対して「うちのは1デシ1円、高くても35円って言ってましたよ。」と答えた。
相手は絶対有り得ない、何か勘違いしていると思ったに違いない。
ちょうどその頃、傷有りシミ有りの処分品でそういう安いのがたまたまあったのを見ていたのです。
250デシx1円=250円 そのお値段の差は歴然!
傷シミと言っても全体に入っているわけではなく使えそうだったので狙っていたのですが、実はすぐに買わなかったので無くなって買いそびれちゃったのですが・・・。

この「安い革を知っていた」というところだけが過大に伝わったみたいです。

pinnaは「革を安く入手する独自ルートを持っているらしい」ということになり、話を聞いた別の職場の人達の間で「こんな近くにそんなお方がいらっしゃるなら是非、講師として教えていただきたい。もちろん革も安く売ってもらいたい。」と大いに盛り上がっているらしい。

なんてこった!オソロシイ。
お願いだから話を元に戻して。

私は練習キットと何も技術のいらないカメラケースを試しに作ってみただけのド素人です。

旦那さんは伝言ゲームも3人の間を通せば話が変わるものよと笑っていましたが、たった3人で変わりすぎではありませんか?老婆心ながら、この職場の伝達事項はちゃんと伝わっていけるのだろうか・・・と心配になります。

ともかく、正式に講師の依頼が来る前にちゃんと正体をバラしておいてね。
まさか面白がって笑ってるだけで訂正せずにいるのではないでしょうね?話を大きくしているのは実は旦那さんだったりしないことを祈る!

ブックカバー

牛ヌメ革を買ったので兼ねてからリクエストがあったスケジュール帳のカバーを作りました。
売っているカバーは実際のノートよりかなり余裕があるものばかり。せっかく合わせて作るのだからギリギリのサイズでと言うのでまたまた設計魂を燃え上がらせてこれでもかと切りつめてピッタリにできました。
何年もつかな、経年に従って色がアメ色になるのが楽しみです。



ローライ35 のケース

レザークラフトをする一番の目的だったRollei35(ドイツのクラシックカメラ)の速写ケースと言いましょうか、持ち歩き用のカメラケースを作りました。
ここのところ忙しくて撮影に出掛けられなかったので良い気分転換です。


まずカメラをノギスや分度器で細かく測ってカメラを図面に起こし、ケースをそれに合わせて設計しました。

後ろ側のファインダーと巻取りレバーに干渉しない切り欠き、そして下面に三脚用穴とフィルムカウンタに合わせての穴あけがピッタリの位置だったので、作りながら「この設計センス、ちょっとなかなか持ち合わせている人いないよね~!さすが私!!」と鼻高々で自慢しまくっていました。

ですがオマケで開けた側面のハンドストラップ用の穴は高さがまるでズレていて天高く伸びた鼻が一挙にへし折れてしまいました。せっかく最低限の小さな穴にしようとしていたのにカッターかヤスリで大きく広げなければなりません。
元々謙虚さが足りない私ですが、結果が出るまでは謙虚を装って黙々作業をするに越したことはありませんね。

おもてなし

先週、福山に帰省しました。
結婚して初めて冠婚葬祭絡みではなく、体調が悪いわけでもなく丸2日自由な時間があります。
こんな時にどうしてもやっておきたい事がありました。

結婚の時お祝いをしてもらって以来会ってない会社の同僚とその家族に会いに行きたかったのです。

朝、電話を入れると可愛らしい声が応対してくれました。
 「はい、○○です。」
 「お父さんはいるけど、お母さんはお仕事に行ってる。」
名前を聞くと
 「ミホです。」
そして電話の向こうでこちらの名前をちゃんとお父さんに伝えて替わってくれました。

ん?ええー!ミホちゃん?
娘さんは3人いるけれどミホちゃんっていうと私が結婚する前に自宅で開いたバーベキューパーティに連れて来ていた赤ちゃん(その時は生後一ヶ月前後)じゃん!ってことは、まだ3歳!?
すごい・・・むっちゃシッカリしてる。

奥さんのお仕事は午前中で終わるということだったので午後2時にお宅に伺いました。
その日は祝日だったのですが、みんな家にいて5時頃までおしゃべりして楽しく過ごさせていただきました。

ちょっと長居しすぎで、実は一番上の娘さんは翌日に小学校の卒業式を控えているのに風邪をひいて寝ているところだったのです。
途中ふらふらと起きて台所で何かしています。
お薬をのみにきて、何かちょっと食べてからのむつもりなのかなと思っているとしばらくしてお皿に焼きたてのパンが出てきました。
丸く黒ゴマが中央につけてあって良い色に焼き色がついています。いただいてみると香ばしくアツアツの粒あんと絶妙!!まじウマ!!

「これ今作ったの?」
「こねて?」
「イースト入れて?」
と、ビックリして矢継ぎ早に質問攻めにしてしまいました。
小学6年生の女の子が1人でこんなに美味しくすぐ作ってしまうなんて本当に驚きです。

材料は翌日の卒業式に先生にプレゼントする為に用意していたそうで、私が食べたのはアン入りでしたが栗饅頭を中に入れたのもありました。
私が「先生に贈りたい一心で風邪なのに起きて作る、その気持ちがあることが偉い!根性がある!」と感心して言うと恥かしそうに笑っていたけれど、よく考えたらその時は私の為に起きて作ってくれていたのです。

以前、何度か一緒に釣りに行ったこともあるし、家にも行ったりして遊んだりしたことを覚えていてくれて歓迎の意を表わしてくれたに違いありません。それこそ大、大、大感激です。

帰るときには全員が玄関に出てきて見送ってくれました。

3年半ぶりに突然行って受けた温かいおもてなし。
とっても有意義な帰省となりました。

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