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お揃いの脳味噌

私の家族は仲良しだ。
特にお母さんと私は一緒にいると、何故だか同じことを同じ言葉で同時に言って、同時に終わるということがしょっちゅうある。たぶん、毎日。
母はこのことを他人に話す時「私たち一卵性親子なの」って言う。
んーなわけ、ないだろ・・・。
その度に「はっぴーあいすくりーむっ」と言ってお互いの頭を叩きあう(頭を叩かれた方が叩いた方にアイスクリームをおごるというルールがある遊びがある)進歩のないというか、ある意味ヤングな私たちであった。

話変わって、随分前の話だけど姉がまだ学生で下宿生活だった頃、姉に電話をかけた。
ダイヤルして待つ間もなく、発信音がしない。
なのに「はあ、はあ、、、」って荒い息づかいが聞こえる。
「ゾゾーッ」「な、、、なにぃ~???」
あまりの怖さ(?)に受話器を置けず、立ちすくんでいたら、受話器の向こうから息も絶え絶えに私の名前を呼ぶ声が・・・っ!!きゃあ~~~っ!
特に考えも無かったけれど、私の口から出た言葉は「・・・姉ちゃん?」そうしたら向こうから「うん」とのご返事。

そうです、私たちは全く同時にお互いの所に電話をかけていたので、受話器を上げていたにもかかわらずそのまんま通じてしまったのです。(キャッチは入れてないからね)
ううっ、、、てっきり変○者かと思ったよ。

しかし、あの「はあ、はあ、はあ」は何だったのか!?
何でも急に電話しなきゃと思い立ち、2階からかけ下りてきてかけたからだって。
そんなに広い下宿ではなかったんだけど・・・。

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