日曜日は三原市(広島県)まで絵を鑑賞にでかけた。
朝起きて、やっぱり今日行こうっと思って出て来たけど、情報誌を会社に置いたまま帰っていたから場所も日時もよく覚えてないままとりあえず電車に乗った。駅をおりたらどこかにポスターの一枚くらい貼ってあるだろうと思ったのにナイ。本屋に寄って美術館情報の欄をみても書いてない。あちゃ~。。。せっかく来たのに。
でも、会場が美術館じゃなかったから、同僚にどこにある建物がきいたんだった。駅から海側と言っていた。それだけを頼りに歩いていくと国道に出た。国道には道案内の看板が出ていて「リージョンプラザ」とあって矢印がある。
他にそれらしい建物の名前はなかったから「たぶん、そこ」って決めて500メートルばかり歩くとちゃんとありました。
「三原リージョンプラザ」「ハイチの素朴な絵画展」ふっふっふ。勝ったな!
というわけで、他人の目にはまさか行き先も解らず歩いているとは気が付かれない程すんなりと目的地に着き、さっそく絵をみてたら主催者が「もーしわけありませんっ」とか誤りまくってる。なんでも昨日と今日は画家が2人現地から来て実演してくれることになっているのに、連絡がとれず遅れが未定なのだそう。
わざわざその為に来ている人もいて、主催者はお詫びですと絵はがきを配ってくれた。
当然、わたしも「えー、待ってたのに残念」という顔を隠すフリしていただいたのだ。ラッキー。
でも、その葉書を配り終えた途端、アーティストのお二人が入ってきた。南国の時計を持っているのだろう、時間に遅れたことは全く気にしていない様子で。
ハイチの絵は「ヘーシャン・アート」といって、人の心を癒す力があるのだそう。でも、そんな批評家のとってつけた能書きはどうでもいい。カラフルで陰と陽がくっきり浮き出てる。それぞれ力強い個性を持っていて、でも、他の国の絵とはかけ離れている。
ジャングルに動物達がみんなこっちを向いてる絵なんか有名だから、きっとみんな見たことある。
元々カラフルな色調やサイケな感じに惹かれる方だから、居心地がよかった。
すぐに絵を描き始めてくれたけど、殆どの場合下絵はかかず、ぶっつけ本番で思いつくまますすめてく。
どのくらい思いついたままかというと、前日に東京から新幹線で来るときに、車窓から富士山が見えた。それがとってもきれいで感動したから、ハイチのビーチの絵に富士山が出現する。しかも雪までたたえて!いや~自由でいいなあ。
そして一般的に芸術家は神経質そうに感じるけど、彼らはギャラリーが後ろに沢山にて、何か質問したりサインをねだってもニコニコ応じてくれる。
主催者があまりにも日本人的だった(そうなるのはしょうがないけどね)から、対照的でコミカルだった。
そうしてわたしもサインをもらって意気揚々と帰ったのであった。
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