おもてなし

先週、福山に帰省しました。
結婚して初めて冠婚葬祭絡みではなく、体調が悪いわけでもなく丸2日自由な時間があります。
こんな時にどうしてもやっておきたい事がありました。


結婚の時お祝いをしてもらって以来会ってない会社の同僚とその家族に会いに行きたかったのです。
朝、電話を入れると可愛らしい声が応対してくれました。
 「はい、○○です。」
 「お父さんはいるけど、お母さんはお仕事に行ってる。」
名前を聞くと
 「ミホです。」
そして電話の向こうでこちらの名前をちゃんとお父さんに伝えて替わってくれました。
ん?ええー!ミホちゃん?
娘さんは3人いるけれどミホちゃんっていうと私が結婚する前に自宅で開いたバーベキューパーティに連れて来ていた赤ちゃん(その時は生後一ヶ月前後)じゃん!ってことは、まだ3歳!?
すごい・・・むっちゃシッカリしてる。
奥さんのお仕事は午前中で終わるということだったので午後2時にお宅に伺いました。
その日は祝日だったのですが、みんな家にいて5時頃までおしゃべりして楽しく過ごさせていただきました。
ちょっと長居しすぎで、実は一番上の娘さんは翌日に小学校の卒業式を控えているのに風邪をひいて寝ているところだったのです。
途中ふらふらと起きて台所で何かしています。
お薬をのみにきて、何かちょっと食べてからのむつもりなのかなと思っているとしばらくしてお皿に焼きたてのパンが出てきました。
丸く黒ゴマが中央につけてあって良い色に焼き色がついています。いただいてみると香ばしくアツアツの粒あんと絶妙!!まじウマ!!
「これ今作ったの?」
「こねて?」
「イースト入れて?」
と、ビックリして矢継ぎ早に質問攻めにしてしまいました。
小学6年生の女の子が1人でこんなに美味しくすぐ作ってしまうなんて本当に驚きです。
材料は翌日の卒業式に先生にプレゼントする為に用意していたそうで、私が食べたのはアン入りでしたが栗饅頭を中に入れたのもありました。
私が「先生に贈りたい一心で風邪なのに起きて作る、その気持ちがあることが偉い!根性がある!」と感心して言うと恥かしそうに笑っていたけれど、よく考えたらその時は私の為に起きて作ってくれていたのです。
以前、何度か一緒に釣りに行ったこともあるし、家にも行ったりして遊んだりしたことを覚えていてくれて歓迎の意を表わしてくれたに違いありません。それこそ大、大、大感激です。
帰るときには全員が玄関に出てきて見送ってくれました。
3年半ぶりに突然行って受けた温かいおもてなし。
とっても有意義な帰省となりました。

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