パラオの中心地はコロール。翌朝ここからボートで50分から1時間かけて島に渡り、ようやっと目的地のカープに辿り着くのだ。
朝、外に出ると昨夜バスで一緒だった男の人の顔から汗がふきだしている。今気温は何度なんでしょうね~。って何気なく言ったら、さっそく腕にしていたダイブ・コンピュータを見て「32度です」と明快な答えが返ってきた。
ダイブ・コンピュータ(略してダイコン)は時計のような形態をしていて、潜った後に体内残留窒素がどのくらいあるかという目安にしたり、潜行開始時間と終わった時間、最高深度、その時の気温、水温などが分かるようになっている優れもの。それらを記憶もしてくれるので後でログ(ダイビング記録)を書く時に便利です。(体内残留窒素についての詳しい説明は長くなるので略!たくさん残っているとヤバイ)
まさか正確な気温がすぐに分かると思ってなかったのでちょっとビックリ。
ダイコンは常に携帯しておくべきなのね。私はダイビング器材と一緒にケースに入ったままだったわ。
いよいよ車が出た。フロントガラスに弾丸で撃たれたようなヒビが入っていてよく前が見えないがおかまいなしのようだ。事務所で手続きを済ませボートに乗り換える。そこでは「もしダイビング中に何か事故に遭っても賠償を求めない」という内容の誓約書を書いたりするのだ。必ず潜りに行った先で書くものだけど、これにサインをする時はちょっと「もしも」の時のことが頭をかすめ、あまり好きではない。
ああ、でも今私たちはパラオにいる。着いたらどこに潜りに連れていってもらえるのだろう。
見るもの全てが特別の輝きをもっている。海は穏やかで青い。明日が楽しみ!
力持ち
始発の新幹線で関空に向かい、予定通り10時55分にグアムに向けて3時間半の空の旅。
でも、グアムで乗り換えに4時間の待ち時間がありそれからパラオまでは2時間。パラオに着くのは夜の9時頃。
私は人と待ち合わせをしても2時間~3時間は平気で待ってしまう気の長ーいところがあるので4時間位なら大丈夫。グアム空港内で写真をバシャバシャ(お約束だからねー)撮っている相棒とゆっくり空港内を探検だっ。
今回のコンチネンタル航空の飛行機は座席が3つ並びが2列あるだけなので大抵の場合カップルがまず窓際に座り私たちのような同性ペアで半端になった席を埋めるのだ。
カップルのラブラブ度によってはかなり辛い空の旅にもなりかねないのだ。
空港に到着すると自らタラップを下りて歩いて入国ゲートに向かいます。たった一部屋をスーッと通り抜けただけのようなあっけない入国でした。しかも入国審査を写真に撮れた。日本は撮影禁止なんでしょ!?どうして禁止なんでしょね。ここでこんなにラフでいいなら日本でも許されるのでは?
出てからホテルに送迎してもらう為に車に乗り込み走り出すと「パラオって日本と同じなんですねっ」とウレシそう。それは運転席だけの話しよね。だって走っている車線は違うぞっ!車は右側を走っているんだぞ。
と思いつつ一瞬私も迷ってしまってワケが分からなくなったので「ウン」とだけこたえておいた。
車の中は他の夫婦一組と1人で来ている男性だけでした。G.Wなのに意外なほど少ない。
すでにそこでみんなと話してコミュニケーションしてしまうpinna。
行く前から連れが言っていた「私、人見知りするんですよねー。だけど(pinnaと一緒だと)ラク~。自分で話しかけたりしなくても先に友だち作ってくれるから後はそのおこぼれに預かればいいんだもん。」に、自らちょっと納得。
しかし、おこぼれにあずかるどころか最後は全部持っていくのが常やん。(^^;
だんだん調子をあげるKちゃんにひきかえ、私はだんだん控えめになっていくのだ。
初対面の人の方が得意だったりして・・・。
ホテルに着いたら運転手さんが荷物を運んでくれるのですが、1階は貸店舗のようでフロントが2階にあるのにエレベータなどはなく階段のみ。私の大きくて重い荷物がかなりこたえたらしく、私たちの部屋が3階ときいてフロント嬢にこう申告していた。
この荷物すっごく重くて3階まで持って上がったら腰を傷めてしまう。もうイヤだ。このフロアにもう部屋は空いてないのか?
ないならチェンジさせろ。また持って下りなければいけないんだぞ。と。重くてゴメンね。
反省をこめて持って翌日持って下りてもらうときはダイビング器材を出して一つずつを軽くしておきました。
おかげで泊まるのはフロントの目の前の2人部屋になった。
でも、翌日の朝、ピックアップに来た彼は私の荷物を避けてKちゃんの荷物を持ってサッサと下りました。チラッと荷物に目を配ったのを私は見逃さなかったわよ。でも、今度は私の荷物はずっと軽くなっているんだもんね~。残念でした。
部屋にはテレビや冷蔵庫もあって、テレビではなんと日本のテレビ番組が放映されていたよ。
NHKニュースや演歌番組もやっていたようなのでNHKがそのまま流れていたのかもしれないね。この調子では暮れには紅白歌合戦もみることができるでしょう。
翌日は島に着いたらすぐにダイビングできるようにとのことだったので、張り切って早めに寝ました。
電気を消しても廊下の明かりが気になって眠れそうにないとボヤいているKちゃん。
いきなり「そうだ!腹筋するの忘れてた」と、暗がりで足を上げて膝を90度くらいに曲げてフッ、フッ、フッと腹筋を始める・・・。
pinnaにも「やっておいた方が体調いですよ!」といいながらフッ、フッ、フッと続けるシルエットがおかしくて、よく笑いをこらえられているものだと自分で感心してしまう。
翌朝は「ほら!腹筋の成果が現れている」とTシャツをめくって筋肉が鍛えられて割れたお腹を見せてくれた。
しかし、彼女が腹筋をしていたのは初日だけ・・・。
帰ってから「あの後、私が知らないだけで毎日腹筋していたの?」ときいてみたが当然のように「やってませんよ~」と答えられてしまうあたり。Kちゃんである。
旅行後の楽しみ
今日は久しぶりに友だち夫婦の家に遊びに行った。玄関を入るとまだ赤ちゃんだと思っていた女の子が立って歩いていたのでビックリ!歯も上下2本づつはえてるしカワイイし。
そういえば二人とは私が講習後の初めてのダイビング・ツアーで知り合ったのだった。大体私たち3人は別々に同じツアーに参加してそれ以来の仲なのだから。
あの時、もう1人・・・か2人(私は女の子2人で参加していたので)カッコイイ男の人がいれば2カップルはできていたはずなのに~っ!?
一緒に潜ったのはその時だけなんだけど、尽きることのないダイビングの話題で盛り上がれるし、いつも気持ちよく迎えてくれるので、どこかに潜りに行ったらすぐに報告する為に家にとんでいってしまう私。
旅行の後の大きな楽しみなのだ。またヨロシクね~っ。(^^)v