- 2016年04月29日 21:11 (金) tags:
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ホームゲレンデと言っていい鬼ヶ城山系ですが、まだ通ったことのない道がありまして今日の目標は「熊ノコルから奥千畳へのルートの下見」です。
まず猪ノコルから入り、大久保山と八面山を巻き道を利用してトラバースし、体力と時間を温存して臨みました。
三本杭の手前の熊ノコルから奥千畳へ入る道の入り口は鹿除けのネットで両側が囲われていて急なので先も急斜面が続くのかと予想しストックも用意して身構えていましたが、いざ足を踏み入れると最初だけであとはそれほど難しい斜度ではありませんでした。(私たちが引き返した標高944mまでしか分かりませんが)
沢があり苔がびっしりついた石がとてもきれいです。
「こんなところには山芍薬(ヤマシャクヤク)が咲いてそうだね〜」と言って視線を下の方に移すと沢に沿って山芍薬がいくつもの群落を作っています。しかもちょうど咲いてる。ラッキー!!
新しいルートを歩くのはワクワクして楽しいものですね!
どこまでも歩いていきたいけれど行先の方向の雲行きが怪しくなってきました。
車に15時頃には戻った方がいいし深入りしすぎないよう早めに帰ることにしました。
帰り道はずっと登りになり
しかもそこそこ斜度があり石がちな道は歩きにくい。
注意して足元だけを見ながら黙々と歩いていると跨いだ覚えのない倒木がありました。
「あれ?道を間違ってない」と顔を上げるとちょうど50mほど前を歩いていた旦那さんも立ち止まりGPSを見ながら「来た道とかなりズレてる」というのです。
その時点で
・全体としての方向は合っていて本当の道は数m上にあるのではないか
・GPS上の地図に示されたルートがくの形になるはずがYの形になっているのは
谷にいるせいでGPSの電波に誤差が出たのだろう
と考えていて数m上の道のように見えた所まで上がるも
そこに道は無く、ようやく「マジで迷った」と気がつきました。
帰りだして16分。
まだそれほどウロウロしてなかったので記憶とGPSを頼りに元の場所に戻ってみることにしました。無事に帰るには他に方法はありません。
旦那さんが立ち止まり「GPSではココで元のルート上に戻ったことになる」と言う方を見るとその背後の木の枝にルートを示す赤いリボンがあります。
元の道に戻れた!これで帰れる!!
本当にホッとしました。
そして前回の山登りから使い出したGPS Garmin eTrex 30x はとても高性能で谷でもしっかり電波を拾えるということが分かりました。
今まで使っていたGPSが谷では反射した電波を拾ったりして不正確だったので、ルートから外れていると地図上に示してあるのに自分の方向感覚を過信してGPSの情報を疑っていました。
せっかくあるツールをもっと信頼しなきゃです。
ちなみに私もいつもはiPhone5sに入れてるGPSアプリで場所を確認しながら歩くのに今回に限って起動していませんでした。
たまには身軽に歩くことを楽しみたかったからです。
だけど、迷ってから起動してもGPSの電波を捕捉できず結局自分の場所を特定できませんでした。
山にある赤いリボンの有りがたさが身にしみました。
それから尾根の南側はほとんど風がないのに、北側は強風で寒かったのでゴアテックスのレインウェアを着て風をしのいだことと
山道をそれると人が歩いていないので土がフワフワで斜面は滑りやすく一度バランスを崩して転けかけたのだけど登山靴が足首までしっかりカバーしているので捻挫せずに済みました。
山の道具の有りがたさも身にしみました。
色々なことに改めて感謝しつつ
食べ物などもう少し多めに持った方がいいなとか危機管理についても考え
でも新しい道を今後攻略する楽しみも有り
連休初日は貴重な1日となりました。
オマケ
行きは気がつかなかった花に気付きました。
ミツバテンナンショウです。
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