小指姫

金曜日は会社の忘年会。
例年は飲んで解散だったのだけれど遠方から通勤している人も多いし、事故があってもいけないしで初のお泊り忘年会。パンフレットを見ると温泉付きオーシャン・ビューの、今をときめく雅子さんが宿泊されたというホテルでした。
一番良いのはみんな二人部屋なんだけど、私は一人でダブルの部屋に泊まれるの。(^^)v
女性一人だから相部屋っていうわけにいかないということで、人一倍豪華でした。
いつもは車で行って自分で運転して帰るので、お酒の席ながら飲まずに食べるだけ。誰に送ってもらうのでも通り道じゃないと申し訳ないし、かえって危なかったり(?)するので外で酔えないのよ。
自力で帰らなくてもいいっていうシチュエーションは結構憧れ。
あんこう鍋とタコしゃぶにビンゴで盛り上がり、酒量も進むかと思いきや、後の温泉が楽しみで頭に血が上って倒れちゃヤバイと結局今回も殆ど飲まずじまい。飲み放題と言われても酔って介抱してくれるのは同僚の男性達だろうしねー。
それはともかく、温泉入って壁一面のガラス窓で海と空と夜景を楽しめて結構贅沢な時間でした。
翌日の朝、チェックアウト前に顔を合わせた時に「よく眠れた?」と訊かれて「うん。あ、だけどけっこう度々目が覚めてた。ベットが硬くて・・・なんだか、腰が痛いわ」って言ったら、それを聞いた二人がどよめく。
「えー、俺は柔らかすぎて寝れなかった。床に寝ようかと思ったくらいなのに(←大げさ)」
「お嬢様だ・・・。(・・;」


そうしてお嬢の称号を戴いて我が家に帰還し、母にその話をすると「そうよね、いつも羽毛の布団にくるまって寝てるんだから(←大げさ。掛け布団だけだろ)」と娘をお嬢様呼ばわりされたことに満足気。
更に「小指姫みたいに白鳥の胸毛にくるまってチューリップの花弁をベットにして・・・」と夢見ごこちな表情と裏腹にとんでもないことを言ってる。
いくらなんでも胸毛はないんじゃない!?しかも羽毛は白鳥の羽ではない。
私が大笑いすると、一生懸命フワフワの羽毛のイメージを伝えようとして「ほら、白鳥の脇の下の柔らかい毛のフサフサの・・・」っていうのでもう話は遥か彼方遠くに飛んじゃってしまった。
イカツイ、マッチョな白鳥のワサワサと黒い胸毛にくるまれるなんて、ちっともメルヘンではないと思うし、それにもう一つ。小指姫ではなく、親指姫でしょー。(^^;
さすがにそれには本人も吹きだしていたが、まだ「チューリップの中で寝るのに親指大じゃチューリップが倒れる。小指大じゃなきゃ」と抵抗して「やっぱりこの位小さくないと、蝶々の羽にも乗れないし・・・」
親指姫が乗るのは蝶ではなく、ツバメ・・・。いくら小さくてもさすがに蝶の上に乗ったのでは羽をバタバタできないだろうよ?移動できない。
もう収集つかないところまできてしまった。
誰か暴走する母を止めて~。