赤ずきん

お風呂上がりに湯冷めしないように赤い綿の靴下を履いてみた。
これがわりと良くて足先もポカポカが持続していて「寒さ対策に有効!」って感じです。
赤いパジャマを着ているので赤い(ちょっと黒っぽいけど)靴下だと全身まっかっかだ。
テーブルに置いてあるコーヒーカップの縁取りも赤。
そういえば愛用のペン、バック・・・日中着ていたのは赤いニット。
少々やり過ぎ感は拭えないけれど実際に私の持ち物は赤系のものが多い。


中学2年の時に友達に誘われて塾に行っていた。
学年が違っても気軽るにおしゃべりできる教室の雰囲気で先輩、後輩みんな仲良しだった。
確か私は「ガンジーさん」と呼ばれる5歳年上の人と交換日記をしていた。
きっかけはよく覚えていないけれど塾で先輩が後輩の面倒を見るみたいなことで始めたのだろう。他の男の子達が先輩と交換日記をしている姿は印象にないけれど、他の人たちもそれぞれ誰かとやりとりしていたはずだ。
ともかく、とても先輩達が可愛がってくれたので教室に行くのも楽しかったっけ。
冬のある日、帰ろうとしていたら「帰り道、オオカミに気をつけて」と誰かに声をかけられた。
「はーい!」と言ってもう外は暗かったので気をつけて帰った。
何日かして顔を合わせた時にガンジーさんが私のことを「赤ずきんちゃん」と呼んでいるのに気が付いた。
今まで私のことを苗字にさん付けで呼んでいた他の先輩や同い年の子までも。
雪の降っている日に赤いダッフルコートを着てフードをかぶったまま教室に飛び込んだその時に強烈なインパクトを残してしまったそう。赤いコートはその一度きりだったけれど、そのニックネームが気に入ったのかしばらくそう呼ばれていた。
今も昔も相変わらず赤い色が好きだったんだなあと懐かしくなってしまった。
ま、今はさすがに「赤ずきんちゃん」では通せないだろうけどね。
せいぜい「赤好きンちゃん」くらいかな。

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