福袋

私の家では例年「福袋」おろか、「初売り」にさえ出かける習慣がない。
もともと買わない所に持ってきて、ただ一度お店の人に勧められて買った時に内容が乏しかった為に福袋嫌いに拍車をかけてしまった。
それは、子供の頃に父がちょうど腕時計が壊れたからと時計屋の福袋を買ったのだが、腕時計は一応入っていたものの日常防水もない1000円以下で買えるような代物だったのだ。
余程印象が強く、福袋がニュースなどで取りあげられると未だに「あの時の福袋は・・・」と言い出す者が誰か必ずいる程だ。
そんな中、懲りない私は友だちが「福袋って必ず値段以上のものが入ってるし、絶対得よ!毎年何個も買うけど、お正月の唯一の楽しみなんだから」と熱く語るので、つい去年、今年と福袋を買いに出かけたのでした。
いい物を買い求める為に歩き回ってデパートをいくつもまわったよ。
私の予算は限られているので見つけたものを総なめにするわけにはいかない。選りすぐりでなければならないのです。
今年はコートが一番欲しい!!
普段からお洒落の先端をいくお店に1万円と5千円の福袋が出ていた。
どちらもコートが入っているような大きさではない(小さい)。
どーしようと思ってウロウロしたあげく、横のウィンドウに出ていた服がスッゲー可愛かったからココに決めた!
「5千円の、くださ~い!」
顔黒のオネーサンが「ありがとうございまぁーすっ」と語尾にハートマークつけてニッコリ微笑んでシールを貼ってくれた。
さて、車に戻って開けてみた。ガーン!!なんやこれ~?入っていたのは・・・
 1.テラテラの茶色のタンクトップ
 2.グレーの妙に厚ぼったい袖無しタートルネックのベスト
 3.黒の超ミニ(これでは階段はおろか座ることさえ出来ない)
 4.ヘビ柄のタイト・スカート
 5.黄色い布(?)
全体に趣味が悪いのはいいとしても、5番!この黄色い物体がワカンナイ(・・?)
説明すると、それは調理のさいに使う三角巾の結ぶ部分が繋がっていて、ゴムが入っているという。
さんざん考えたあげく、頭にかぶるものかと戯れにかぶってみても、顎までゴムが届かない。しかもダサイ。
仕方がないからお弁当を包もうか・・・。でも片方が三角に尖っていて、片方は真っ直ぐなので両端を結べないし・・・。
打ちのめされて帰宅し、母に見せると「何~、その顔!」と大笑い。余程ショックを受けた顔をしていたみたい。
見せると、それは夏にバカンスに行った時につけるもので、肩紐のないタンクトップのように着るのではないかという。
ゴムの部分が背中で、三角に垂れた方が胸にくるのね。な~る程!エライさすが年の功!!
母は更にその垂れた部分は胸の谷間に押し込んで隠す為のものではないかと推測するが、この無理矢理谷間をつくってでもアピールしたがる昨今、それは違うと思うゾ。
さんざん褒めまくったあげく、2階に上がって試しに着てみた(着てみようとした)ら、頭にもかぶれない程なのにどーやって肩や腰を通すんだよぉ!もお!!
結局まだナゾの物体なのでした。誰か知っていたらどう使うものか教えて~。
また、有効な使用法募集中!


<後日談>
ちなみにあの黄色い布はやっぱり頭に被るものでした。
それこそ看護婦さんの実習生や調理実習の時などに三角巾のように。
ウケを狙ってヒモの部分を顎にかけたのがそもそもワケが解らなく原因だったと言えよう。
まさに自分の首を絞める行為???
その後、街などでも見かけるがもっと派手なのが主流。雑誌で梅宮アンナさんも被ってたので使い方はまず間違いないでしょう。めでたし、めでたし!?

初・・・

今年は初詣に2回行くわ、初売りに2回行くわで同じコトを2度繰り返す年になるのだろうか?
「一年の計は元旦にあり」というからね。(しかし、どちらも2度目には「初」はつかないか)
実は渋滞にも2度巻き込まれた。
1度目は初詣の帰りで駐車場で2時間半。その間10Mも進んでなかったかもしれない。
要領が悪いというかなんというか、支線の一番最後の方につけてしまったから駐車場の車が殆ど出終わるまで身動きとれなかったの。えーん。
おかげで初夢も渋滞でずっとブレーキ踏みっぱなしだ~っ。という情けないものになってしまったよ。えーん。

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