- 2001年05月05日 23:00 (土) tags: Categories:
- MyLife
いきなりいつになく深刻な話で申し訳ないが、先日親戚の叔父さんが倒れて緊急手術。ちょうどGWの最中なので息子や娘が遠方から駆けつけて病院に詰めている。
私は風邪気味で咳が止まらないのでお見舞いは控えて両親が看護している家族に食事を届けたりしているが、今日帰って来たらネットで調べて欲しいことがあるという。
叔父さんが幻覚を見て夜の間中「あそこにネズミがいる」とか「あそこにイモリが3匹いるからとってくれ」などというので家族がそれほど症状がかなり悪いのかと心配で一睡も出来なかったんだって。それでお医者さんは「タバコを急にやめたからでしょう。中毒症状が出たんじゃないですか」なんて言うんだけど、素人が聞いても「ああ、そうですか」なんて納得のいく答えじゃなかったので、余計心配になったようだ。
最初「幻覚」で検索すると怪しげなサイトばかりヒットしてしまい、どうにもならない。
ロボット検索系ので「幻覚 症状 術後」にするとかなりそれらしいのがかかってきた。
その中から、とある病院への不平不満をぶちまけた掲示板サイトから「手術後に幻覚症状を起こすことがあるICU症候群」という一節を見つけ、それからICU症候群で再検索すると看護婦さん向けの看護法を書いたHPから知りたいコトそのまんまごっそり情報が手に入った。
ごく簡単に書くと、集中治療室や個室などで点滴などで拘束された状態にあると、病気への不安感や昼夜が区別がつかなくて夜眠れなくなり幻覚症状が起こることがよくあるのだそうだ。ちゃんと対処法も書いてあって対応できそうなのでホッとした。
時間の感覚を保てるように日付や時間を告げたり、外光を部屋に入れたり、テレビやラジオを聴いたりする他、話し相手になって心理的に拘束されているストレスを軽減するようにすればいいのだそうだ。
さっそく父が病院に電話して叔母さんに教えると安心したと言っていた。
患者本人のみならず、家族や周りの者の心配は分からないことがあるとどんどん募って、余分な心配に神経を磨り減らすものだ。手術前、後と経過をどんどん情報提供して欲しいものだ。父が春先に入院したときも充分な説明がなくpinnaがネットで調べて胸をなで下ろしたことがあったけど、実際のところ我が家ではお医者さんより私がネットで調べたことの方が信頼されていたりする。薬は出せなくても知りたいたった一言を見つけだせば不安感が無くなって病状も変わるよ~。
pinnaが以前勤めていた病院では「病院もサービス業。お客である患者さんにサービスを提供して満足してもらってお金を払ってもらうのだ」などといつも言われていたものだ。患者をお客と言いきってしまうのは守銭奴みたいで感じ悪そうだけど満足を提供するという考え方は正しいと思う。が、まだ顧客満足の理念は他の病院には浸透していないのかしら。私はずいぶん立派な信念を持った病院に勤めていたものである。
話は変わるがその病院にいた頃、高齢の男性がカプセルの薬を水なしで飲み込んでノドにひっついてしまい、それが膨張して呼吸困難に陥ったことがあった。上を向いて見るとノドの奥に大きく膨らんだカプセルが見えるのだけど、院長先生はこともあろうに「僕はコワイからK先生(大学病院から週に3回来ている先生)に頼んでくれ」と診察を断念。
ちゃんとK先生が大きなピンセットで抓んで取り除いて助かったけど、かなり危ない状態だったとか・・・。(^^;
コワイなんて言ってる場合じゃないだろうに。
患者さんにサービスを提供する以前の問題のような気がするが気のせいだったかな?