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PINNA MAMA

2、3日前から急に冷えるようになって、半袖なんてとても着られない。夜も布団を増やさないと風邪をひいてしまいそうです。
北海道には雪マーク、東京方面では木枯らしが吹いて例年より29日も早いと天気予報で申しておりました。

母は近所の人に苺の苗を買いそびれたと話したら、自分は買ってあるからいくつかあげようと言ってくださる近所の方がいて、夕方まだ陽が落ちないうちに貰いに行くことにした。

そこへの道のりは近所だから近いけれど、道なりに行くと小高い丘になっている所をぐるっとまわらなければならないので、その丘を横切って行くことにした。
丘といえば爽やかだけれど、一部お墓になっていたりするのに・・・。

お墓の入り口は7段くらいの階段になっていて、そこに5人の学生が座っていた。
前を開けて制服をくずして着ている男子学生がたむろしている横を抜けるのは、もしかするとちょっとコワイかもしれない。
かといって引き返すのもおかしいし、そのまま行くことにして横を通るときにはいつも通り「こんにちは」と挨拶をしたが、ブスッとした顔をして誰1人挨拶を返す者はいなかった。

苺の苗を貰って帰るのに、また同じ道を帰ると、さっきの子供達がまだ座っていた。
帰りにも「寒いねぇ」と声をかけると中に1人「はい」と返事をする者もいたが、みんな相変わらず無視。

いったん家に帰って、さっき苗をもらったおじさんが「今日はお母さん(嫁)がいないから、おばあさんと二人だけだ。何を食べるかな・・・」とつぶやいていたのを聞き逃さず、夕飯は炊き込みご飯だったので持っていってあげることにした。
炊き込みご飯は銀杏をいただいたので、香ばしく煎っておばあちゃんに殻を剥いてもらっていたところだったので調度よかった。

またまたさっきの子供達の前を通ることになったゾ。
行き帰り声をかけたので、今度は無言で通るわけにいかないとナゼか思いこみ(義務感にかられたか?)今度は階段に並んで座っているのを五人囃子に見立てて「あらっ、お雛さんみたいねー」と声をかけた。苦肉の策・・・!?

みんな何も言わなかったがニヤッと笑った。

炊き込みご飯を渡すと、今度はお礼にお茄子をいただいた(物々交換が忙しいな~)。
そうこうしている内に陽もすっかり暮れてしまった。すぐ引き返さなくては・・・またあの前を通って!!

みんな「また来た」と思っただろう。
母も考えた。そして今度は「もう暗くなったから、早く帰りよ」と声をかけた。
変なおばさんと思っただろうか?だけどもう来てもこれ以上言うことはないだろうとも思っていたのだろう。
みんなブッと吹き出して「まだあったか!」とばかり大笑い。

そして笑いながら「はい、そうします」といって、立ち上がってズボンについた砂を払い帰っていった。

きっと、翌日は学校で「きのうの面白いおばさん」の話で盛り上がっただろう。

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