新婚旅行から帰ってきた女の子の顔はとても優しく穏やかで幸せそう。
3年位前に彼女を含む女友達3人で山陰にドライブ。
有名な縁結びの神様の出雲大社といつ結婚できるのか占える神社(名前忘れた~っ)の豪華セット企画!!
その神社では一枚の紙を買い求め、すぐ近くの山にある池に向かう。
そうしておもむろに紙に10円をのせて、静かに池に浮かべるのです。
3人せ~の、で浮かべる。紙が沈まなければ結婚できないということなのでドキドキである。
水に置いた時に字が浮き出るしかけもある。
わたしのは「誠実」と出ました。当時は誠実な人を見つけよというお告げだと思っていたが、人によっては(私は誠実なので関係ない)自分が「誠実」になれよという意味になるかもしれないね。勝手な解釈でOKなら、なんとも大ざっぱなお告げだな。
紙を置いたと同時に一人の紙がスーッと池の底に落ちて行く。
沈むまでの所要時間と場所も大切で、早く沈むとそれだけ早くお嫁に行くし、自分から近いところだと近くに、遠いと遠くにお嫁に行くということになっている。
林に囲まれた池なので、当日小雨が降っていたけれど池の周りでは木に雨が遮られて濡れることはない。
そして風もない。
こんなところでどうして池の向こう側まで10円をのせた紙が移動するのだろう?
池では浮かべる場所は限られているのに、紙はまんべんなく積もっている。
私たちは池の向こう岸近くに沈んだら外国にお嫁に行くことに(勝手に)決めた。
というわけで、最初の子は浮かべた場所より手前にくるように沈んだので、「ごく近所」に「すぐ」お嫁に行くことに決定!
二人目もやや遅れたけれど、そんなに気にする程でもなく、やはり手前に沈んだ。
なのに、私のは同時に浮かべたのにびくともしない。
ちょっと心配になってくる。
だんだんマジに心配になってくる。
かなり心配になってきた頃、2番目に沈んだ子が「大丈夫ですよ!」とおもむろに腕時計を確認し、「15分以内に沈んだらいいんです。」「まだ7分位ですよね。」と言って看板を見るように促す。
木の立て看板には「15分以内に沈んだらよし」と書いてある。
私が10円に集中している間に看板を読んだ可能性も否定できないが、まだ7分だったことにして、改めて10円を見つめる私たち・・・。
そうしてようやくゆっくりと沈み始めた。
2人と違い、私から離れるように・・・。
「10分か12分以内でしたよっ」と嬉しそうな彼女。
なんて心優しい子なんだ。
おかげで私もお嫁に行けることに決定~っ!
そして1年後、最初に沈んだ子が結婚。もちろん、近くに住んでいた方と。
そして2年後、2番目に沈んだ子が結婚。そして、もちろん近くに住んでいた方と。
だからようやく次は私の番なのさ~っ。るんるん。(まだ予定はナイけどね)