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魔がさした朝の

姉が高校生だった頃、もみあげ(って女性の場合も言うのか?)を気になるからと言って、剃ったのだが、悲しいことにその部分は日に焼けていないため、青白くてウイテみえて大爆笑だった。あんまりにも私がウケてしまったので傷ついた姉は液体ファンデーションをその部分に塗り込んで登校した。でも、放課後に図書室で会うった時にみると、すっかりファンデーションは落ちていたっけ。

社員旅行で同室になった子(もちろん同僚)は、先にお風呂に入って、私が出てくると背中を向けて窓際に立ち、「私です。知らない人じゃないですよ!」って。なるほど、眉のないそのお顔は別人だ。

話変わって、友達が眉の形を細く整えようと剃っていて、片側の眉を2/3を落としてしまった。
やはり両方同じじゃないとバランスが悪いかと思い切りよく、もう片方も同じように剃って2㎝ずつしかない眉に描き足して仕事に行った。めざとい同僚に見つかり「ごじゃる」と呼ばれていたらしい。

運悪く、その日は私と飲みに行く約束をしていて、その席で「あこがれの君」にも会うことになっていた。バレる前に自分で暴露してしまったものだから、すっかり「お笑い街道」まっしぐら。
近くでマジマジ見ても解らない程、上手に描いていたのにねー。

しかし、飲んでいる内にお化粧がとれてきて、「ごじゃる眉」になっていたのでどっちみち隠し通すことはできなかったようだ。

その経験を踏まえつつ。
わたしの場合、眉は殆ど触らない。だって、眉がないと別人じゃあ、素顔を誰にも見せられないというのが恐い。

今朝、起きたときすごく眠たかった。
で、電気もつけず着替えて鏡を見ると妙に眉が気になり整えたくなったので、何気なく・・・ああ・・・。
そう!右の眉の後半1/2をおとしてしまったのである。
何しろ出勤前で時間がないのでその辺にあるペン(もちろんお化粧用)でとりあえず修理してでかけた。

余程上手だったとみえて、夜は会社の飲み会があったけどそれも無事クリア。誰一人指摘する人はいなかった。ホッ。。。

モニターを見る為に太陽光を遮断して部屋が明るすぎないのに感謝。
L字型の机に斜めに座るので左側の顔だけ披露すればいいことに感謝。
前髪がのびていて、ちょうど隠れるくらいの長さであることに感謝。
まったく感謝にたえない一日であった。

帰ってから顔を洗って見たら、我ながら大爆笑。
どんなにステキな人に誘われようと当分はきっぱりと断るわよっ。(とかいいつつ、この言動には自分で自信ないな)

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