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リンゴジャム

小学生の時、給食で小さいビニールにパックされたリンゴジャムが配られた時のことです。クラスの男の子が私の所に来て言いました。
「おい、リンゴジャムってもめばもむほど美味しくなるって知ってたか?」

私は「へー、そうなの?知らなかった」と言うと
彼は「もんでみな。100回ね」と言って両手をグーにして親指と人差し指の間にジャムのパックを挟み、左右交互につぶしてみせます。そうやって、やり方を教えてくれた上に「いち、に~、さん、し~・・・」と私にやらせて数まで一緒に数えてくれました。

すると途中で突然袋が破れ、勢いよくジュルジュルッとジャムが出てきて指や机の上がベタベタに!
「うわあ~っ!!!!!!」

親切な彼は大笑いして去って行きました。
結局、ハメられただけで美味しくなるわけでは無かったようです。

さて、先日独りで実家に帰省した時のこと。
車から下りて荷物を玄関に運んでいると後ろから母が「足が細くなって!歩くのもようやっとという感じね。」と言うのです。

その時私は自分のこととは思わず、ちょうど近所のおばあさんが見える所にいたのでてっきりその人が年をとって足が弱くなったという話題かと思い、「あら、おばあさん最近調子が悪いの?」と言うと「あら、あなたのことよ」と私を指さすのです。
「ええ~、全然痩せてないよ~!!」とビックリして体重も減ってないし、痩せたという実感もないので足が細くなっているわけがないと真剣に否定しておきました。

しかし考えてみると体重に変化はないものの「踏み台昇降運動」を3週間程続けていたところだったので家に帰って旦那さんに「家に帰ったらお母さんに足が細くなったって言われたよ~、もしかして体重に変化ないけど痩せたのかな!?」と久しぶりに会ったからこそ変化に気付いたのかもしれないと期待もあり報告してみました。

旦那さんはウレシソウに話す私に向かって一言。

「真に受けちゃダメよ」

はは~っ、言葉通りに受け止めて本気にしてはいけなかったのかっ!
ガーン!!

どうも母は「相変わらず足が太いね」と言いたかったのに私がすっかり真に受けてしまったのであきれて否定もせず放っておいただけみたい。

何を言われても疑いもせず真に受けてしまうところ、昔も今も変わってない私でした。

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