私達の新婚旅行は式から半年も経ってからでした。
行き先は石垣島で見るもの食べるもの何でも気に入ってしまい、帰ってからも島マース(塩)や黒糖、島グースは常備。他にもスパム、ジーマミ豆腐、豆腐よう、島らっきょう、ゴーヤ・・・などなど現地の食材は好んで使っています。
特にさんぴん茶はそれまで飲んだことがなかったので特別に「石垣っぽい」飲物という印象を持ちました。味も好みに合ったので毎日食事の時に飲むのはもちろんこと、旦那さんが仕事に行く時でさえ冬は温かく夏は冷たくして持っていってもらいます。
持っていき始めたのは、喉が渇いたら自動販売機で缶コーヒーなどを買って飲んでいるというので毎日のように飲んでいると糖分の摂り過ぎが心配だとか、忙しいと買いに行く暇がなく水分がとりにくいだろうからなどの理由でお茶を持って行ってみる?という流れだったろうと思うのです。
その頃は誰もお茶を持参してなかったそうですが2、3日も続けて持って行っていたら他の人達も持ってくるようになったそうです。
そうして、皆もお茶を持って来るようになったのに旦那さんがかかさず毎日お茶を持って来てはコマメに水分補給するするのを見て周囲の人が「大変ですね」と口をそろえて言うのだそう。
どうも何か誤解をしているようです。
旦那さんと職場の人の会話
職 「そのお茶、石を溶かすの?」
旦 「いいえ、そんなことないですよ」
職 「石を溶かすお茶だろう?」
旦 「ふつうのお茶です」
職 「なんていうお茶なん?」
旦 「サンピン茶です。ジャスミン茶みたいなものですよ。」
職 「はー、それが石を溶かすのか。やっぱりコマメに飲まなきゃいけないの」
旦 「・・・いえ、それは関係ないですよ」
職 「ふーん、大変やねぇ」
なんだか普通に返答しているのに、どうも納得した様子がない。
真実を隠して密かに努力する人のように思われているフシがある。
コンビニやスーパーにもあったりするけど、どうやら一般的にサンピン茶の知名度はまだまだ低いよう。
職場では「結石」がポピュラー(?)な病気のであったりする為に変わった名前のお茶を飲んでいれば即、予防や症状改善のための手立てだと思われるみたい。
もちろん水分補給に関しては意識して積極的に飲んではいるのだけれど漢方薬を煎じたもののようには手間もお金もかけてない。
旦那さんは皆の勘違いのおかげでいつでも(会議中など)好きな時にお茶が飲める。
私は旦那さんの健康の為に大変なのに毎日「サンピン茶」を作って持たせていると内助の功が高く評価される。
なんだかお互いに都合が良いことになっている。
みんなが家で飲んでる麦茶やウーロン茶と同じ存在なんだがなあ。
ま、いっか!