車で出かけて帰る途中、坂を下りながら大きく曲がる道で小学校3、4年生くらいの少女達が仲良く引っ付くようにして立っていた。2人は猛烈に手を振りながら満面の笑みを道の反対側に向けて投げかけている。親がどこかから帰って来ているのを見つけたのか、はたまた大好きなおじいちゃんおばあちゃんを見送っているのか・・・。
ちょうど少女達の視線の先の方が死角になり次にどういう行動に移るのか予測できなかったので運転している旦那さんに「あそこに子供がいるよ、気をつけて」と声をかけた。旦那さんも気が付いているよと言って「なんか、すごく手を振っているね~」と速度を緩めて近づいていくと、右手からゆっくり2台の車が前に合流して来た。
「えっ?・・・選挙カー!?」
嬉しそうに手を振っていた相手は選挙カー。白い手袋をした手が何本も少女の声援に応えて振り返されている。
が、選挙権のある大人はそこにはいないのであった。とりあえず応援してもらって嬉しそうではあった。