この歳(どの歳?)になるまで家を出たことがないというバリバリの筋金入りの箱入り娘の私であるのだけれど、姉なんて早く高校の頃から海外に留学に行って帰って来るなり大学に進学してと早くから自立していたし、弟もとっくに一人前にやっている。
なぜか私だけ妙に過保護に子供らしく両親の保護の元にいるのだ。
姉には常々家を出て独りでやった方がいいと言われていたものの、お父さんやお母さんが寂しかったら可哀相・・・とか言って温々と暮らしているのだ。
母も独りでやってみたらと言うし、そんな私でも急に友だちがどんどん結婚したりして一人前にやっているのを見れば、コレじゃイカンなと思って、ちょっと独りでやってみようかな、などと思ったりする今日この頃。
つい2,3日前に母が父にそれとなく打診してみたらば、「絶対ダメ!女の子が独りで危ない!我が家にはいっぱい部屋もあるのに出て行く必要はナ~イ!!」と一言の元に却下!
お・・・おんなのこって・・・。(^^;
お父さん、ちょっと頭を冷やして娘の年令数えてみたら?
その一件で、私としてはやはりこのままお互いの存在に甘えていてはいけないだろうと思ったのだ。
しかし翌日、会社の帰りに本屋に寄ったの。この間他の店でチラッと見た雑誌がやっぱり気になって探していたのよ。
その時に雑誌の棚の横にある低い旅行のガイドブック用の棚の向こうからこっちをジーッと見られているような気がした。でも、そっちをバッと見ることもせず視線の端で誰か立っているのを確認するに留まった。
それから雑誌がみつからないので大きめの本だったから面展してないのかもしれないと下の方をちょっとかがんで見ていたら、どうやらさっきの男性らしき人がすぐ隣りにしゃがんで手は雑誌をパラパラめくりながらも、顔はまるで真横に向けてこともあろうに私の脚を上から下までジロジロ見ているのに気が付いた。
な・・・なんなんだ、この人!変だよ~。(><;
とりあえず探している本も無さそうなので諦めたフリしてトットと足早に店を出て、そのまま一直線に車に向かった。
さっきまでいっぱいだった駐車場も空いてきていてpinnaの置いている車の辺りには誰もいないし車も停まっていなかった。なのに何故か背後で人の気配。キーレス・エントリーでサッと乗り込もうとした瞬間に肩を叩かれた。
振り向くとさっきの人!うわっ!
凍りかけていたら「この辺の喫茶店知らない?」と言う。
その手は食わない。「私はこの辺りの家じゃないので分かりません」って答えて次のセリフ探している間に車を出した。
以前この手で早朝に自転車に乗ってる男性に同じことを聞かれ親切に「あの角を曲がって2件目にありますよ」と教えたら「どこか分からないから連れて行ってくれ」などと言われ、自転車に乗ってて何が不案内なんだかな~。怪訝に思って「方向が違うしから。でも行けばすぐに見えるから分かりますよ」と言うと更に「じゃあ教えてくれたお礼にそこでお茶飲みませんか?」などと食い下がられて『ただのナンパの手口じゃん』と気が付いた過去があるのだ。
だてにチカンor変な男性の遭遇率が高いわけではないのだよ。フッフッフ。(^^)v
ちなみにその時は交番がすぐ近くだったので、そっちの方に視線を向けたら察してピューっと逃げて行った。
しかし、車のエンジンかけている間にその人は自分の車に走って乗り込んでいのが見えたので何をされるわけでなくても後をつけられたらヤダよと急いで公道に出た。すぐに後ろで信号が変わったからもう大丈夫。ま、私の家はそこからマジに遠いので後をつけられたとしても途中で諦めてくれると思うけど。
というわけで、こんな話をすると即刻「そら見たことか!危ない」と言われるのは目に見えているので誰にも言えないのであった・・・。
チャンチャン。