明日は節分。豆まきして、「恵方巻」といわれる巻きずしを切らずにそのまま恵方(今年は西南西)に向いてかぶりつく日ですね。そうするとその年は病気をせず幸運がまわってくるのです。それから歳の数だけ豆を食べるのです。
毎年、この豆の数が増えていくのがいとかなし。
それはそうと、まだ私が小さくてこの習わしのことを知らなかった頃、たぶん5、6歳。おばあちゃんのところに遊びに行くと、おばあちゃんが巻きずしをつくってくれた。
おばあちゃんは美味しいものが大好きな食いしん坊。それでも若い頃はテニス・ギャルでならして(あの時代に!!)いて、美人でコートでおじいちゃんに見初められたそうだ。もちろん、その頃はおじいちゃんもおじいちゃんじゃなかった。当たり前だっけ。
テニスではかなり強かったらしく、母校を訪ねたら沢山のタテとトロフィーが残っていたというからスゴイ。
話しはそれたが、おばあちゃんの巻きずしは内容が盛りだくさんで材料もおごっていて、しかも異様なまでに太い!巻き海苔を2枚ずらして重ねて巻くので、それはそれは豪華版だ。
私が庭で犬と遊んでいると、おばあちゃんが巻きずしそのままをドーンとお盆(お皿じゃないのか!?)に載せて持ってきて、まず自分が1本バクッとほおばったの。見たこともないような太い巻きずしを切らずにそのまま!!
おっどろいたよ~。普段はお行儀よくしなさいって私たちが言われるハズの食べ方でしょう?
どうして切らないの?ってきいたら、巻寿司は包丁を入れると味が落ちると言ってたっけ。
その後何年もしてから、恵方巻という食べ方があると知った時はホッとしたわ。
今年も節分は巻きずしを巻いて切らずに丸かぶりしながらおばあちゃんの事を思い出して食べるのでしょう。
食べ物は色んな思い出を運んできますね。