夏休みも終わったねー。
最近は宿題が少なくて、ラジオ体操も7月だけ土日抜きという噂。それでもまだ最終日は宿題に追われているのだろうか?
夏休みの思い出といえば、クーラーのきいたリビングにいると、父がキッチンからジュースを片手に入ってきた。
「メロン・ジュース作った。飲むか?」
「うん!飲むっ」手を差し出して、冷た~いジュースを飲んだ。「おいしー。まだ、あるの?」「それだけしかナイ」
そういえば、お父さんが作ったって言ったな。メロンがあるなら、フツーそのままスプーンで食べるだろうに。
まだ傷んでいるような味ではなかった。
我が家はいただき物が多いし、絶対お父さんが買ってきたとは思えない。誰が送ってくれたのかと思い、「メロン、どうしたの?」ときくと、「誰も送ってきてないよ」という。
「おまえ、あれメロンの味したか?」
えっ?メロンジュースって言ったじゃん。
訳の分からない顔をしてお父さんを眺めていたのだろう、種明かしをしてくれた。
母が公民館で料理教室の講師をその当時やっていたので、バニラとかレモンとかお菓子用の香料が沢山あった。
それに加えお雛様のお寿司のデコレーションに使った色粉も残っていた。
もう、お判り?
ただの砂糖水にミドリの色粉を混ぜて、メロンのフレーバーエッセンスを加えた偽ジュースだったのだっ!!
あんなもの、飲ませて~っ!
最近になって父に何を思って作ったのかと訊ねたら、その時のことはすっかり忘れていて「そんなこと、したか?」という始末。だいたいにして忘れっぽいのだ。
それではこっちが治まらないので、市販のジュースはなぜ「無果汁」でイチゴジュースだの、オレンジジュースだのって売り出すのが、本当になくて味がするような気がするのが研究の為だったということにして、納得しよう。
もっと豪勢に添加物が入ってるくらいで売ってる物だって、その程度のものだ。