春休み

どうやら今は春休み中のようです。
買物に行っても家族連れが多いのでそれだけで通常の2倍、3倍と混んでいます。通路などで一塊りになって立ち止まるし、新生活用、新入学用と荷物が多い、カートやベビーカーを使う人も多いので行く手を塞がれて体感人口密度は相当高いです。


小さな子供はオモチャやお菓子のところに早く行きたくて大人の用事には最初から付き合う気は無いようです。あちらではベンチの前の空間でクルクルと回転し目を回しては倒れることを繰り返す幼児が行き交うお客さんを蹴散らしています。お母さんは抱くと子供が泣き叫ぶのでこっちの方がまだマシと時々子供の名前を呼んで止めるように促していますが、本気で止めさせる気はありません。
向こうでは好き勝手に歩き回る子供の後を監視役のお父さんが付いて歩いている間にお母さんが買物をしていました。人手があるとちょっとラクです。
また、お爺さんが車椅子にお婆さんを座らせて押していたのですが、通路に立ち止まるファミリーに通せんぼされて仕方なく黙って来た道を引き返していました。そこに店員もいて気付いているのに見ぬふりをしているのでどうしようもありません。もう全てがスムーズではなく、ハイテンションで殺気立った雰囲気です。
ATMの前を通りかかると、そこは意外にも混んでなく若いお母さんが利用しているだけでした。こちらも子供連れで1歳にまだならないくらいの赤ちゃんを座らせたお店のカートを4歳くらいの元気有り余るお姉ちゃんが引っ張っていました。
お母さんは最初は後手にカートが動かないように持っていましたが両手を使わなければならなくなり、足を使って固定しようと片側の足首をカートのバーにかけました。お姉ちゃんはジッとしているのがつまらないのでカートを綱引きよろしく全体重をかけて引っ張って余所に行こうとします。お母さんはカタカナのトの状態だったのがニンベンのようになり、いよいよ前傾してATMの台に掴まりT字型になりかけています。
子供も必死ですが母も必死。
ジーパンじゃないと無理な格好ですね。
その後、買物を済ませた後にもこの親子を見かけました。お姉ちゃんが大きな声で元気爆発しているので目立つのです。そのときは二人をそれぞれベビーカーに乗せていて、その二台を1人で押してスイスイ人ごみの中へ突進していくところでした。
よく育児で「子供に親が育てられるのです」と言われますが、こんな訓練も日々積んでいるのですからお母さんも逞しくなるはずです。
付き合っている頃はあんなに可愛かったのに・・・とボヤいているお父さんも1人でここまではこなせないでしょう。きっと、こんな妻の姿を見たら頭が下がる思いがするでしょうね。母は強し!です。

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