台風一過

各地に大きな被害をもたらした台風14号はここ宇和島でも前日から続くドシャ降りの雨と風もビュウビュウ。総雨量もかなりのものだったのだろうダムの決壊や川の氾濫が心配されていた。
旦那さんは職場で防災に追われていた。
穏やかな瀬戸内育ちで台風慣れしていない私はテレビとラジオを両方つけて台風情報をチェックしつつ窓の外ばかり見ていた。
夕方になりダムがもたないので放流量を多くするので絶対に家が浸水する。避難勧告が出る。という噂が流れていた。
そんな中、入院中に知り合った友達がpinnaの家の辺りは危ないので避難することになるかもしれないと電話をくれた。旦那さんが消防団にいるので状況がよく分かるのだろう。声を聞いたら私があまりに「判っちゃいない」様子だったのだろう、保険証書なども空き巣が入るので持って出なきゃいけないとか、電源は全部切って行くように。浸水したら最低でも一週間は家に戻れない等も教えてくれた。
床下浸水で治まるだろうと予測されていたけれど念のため一階の動かせる電気製品や押入れの中のもの汗だくで目に付くもの何でも二階に持って上がった。避難の荷物も作った。
そして夕方7時。遠くでサイレンが鳴って何か放送されている。雨と風の音が強くて全く放送内容が聞こえない。
テレビでは宇和島のダム周辺の家は全戸避難指示が出たと言っているが・・・?
外の激しさとは裏腹にやけに静かに時間が過ぎていく。
夜10時近くなって旦那さんが帰ってきて避難勧告and指示は解除されたと言う。
今日になって二階に上げた荷物を元に戻そうと上がったり下りたりしていたが、ずいぶん時間がかかり大変だった。昨夜は一時間足らずでやってしまったのに火事場の馬鹿力だったのだろうか。
家に配達に来た人と話していたら昨夜避難指示が解除されるまで避難していたと言っていた。小学校の体育館は人でいっぱいで教室も開放されていたそうだ。中学校も避難場所になっていたとか。
実際に沢山の世帯が避難していたし、浸水してしまった家もあったらしい。
私の住んでる所はギリギリで急に雨風が弱くなって最悪の事態は回避されたようだ。
今日の晴れた空を見上げると昨日の騒ぎはウソのようで・・・川だけがまだゴウゴウ音を立てて流れていた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする