- 2000年10月27日 21:55 (金) tags: Categories:
- MyLife
pinnaは曲がったことが嫌いだ。
いきなり何言うとんねんって感じだけど、道理に合わないことや思いやりに欠ける行為を目にするのはかなり辛くてすぐに胃が痛くなる。
例えば自分のことを棚に上げて人の非ばかりを宣伝して歩くとか。
一応本人や、もっと身近な人が黙っているということと女子供が注意して男のメンツにかかわるといけないので自分のでる幕ではないとだろうとグッと堪えている(実はタイミングを見計らっている?)が日本人という国民性なのか明らかにオカシイことでも見て見ぬフリをしている。もしくはそれが高じて気が付かなくなっているか。
pinnaには役職など諸々の上下関係は基本的に意味がない。
礼儀として守るけれど、大切なのは個人の考え方や性格であると思う。理不尽なことを黙って耐えたり妙なしがらみにがんじがらめにならないので、こんなpinnaのことを「キツイ」とか「ハッキリしている」と思う人もいるかもしれない。
じゃあ「優しいみんな」はそんな風に何もしていないのに口だけで自分だけヒーローになりたい人を許して、何も知らずに悪者にされている人を守らないのか。そんなのって反対だ。
困った人を野放し(?)にすることで、そんな人も許している自分は心が広くて優しいのだとさえ思っているようでもある。この場合お互い自分がカワイイのだからお互い様なのかな。
守るべき相手を間違っているし、他人をおとしめて自分をアピールするのは私にしてみれば男気がないと思うのである。
以前、病院で栄養士をしていた時に栄養士と調理の仕事を交代でしていた。
出勤時間は5段階に分かれていて早出・準出・普通・遅出と月曜は朝礼にあわせてみんな早く出勤しなければいけない。複雑なので毎月先輩がシフトを組んでいた。
ある朝寝ていると枕元でけたたましく電話が鳴った。
同僚が準出(7時)で出てきたら早出(6時)の私が来ていないというのだ。早出の人がご飯を炊くスイッチを入れたり時間のかかることを初めておかないといけないのに!
飛び起きてその頃は電車通勤だったけれどタクシーで(15分位)ご出勤だ。制服もコートの下に着ていったかもしれない。
とりあえず組んだのが手早い人であったので出来上がりの時間に間に合ってかえって余裕があった程だった。
朝からすごくパニックになって1人奮闘したSはみんなにどんなに大変だったか言って回ってもいいようなものなのに遅い出勤の人が来ても何事もなかったかのようにいつも通り仕事をしている。私が自分でバラしたりしなければ誰も知らずに終わってしまうほどに。決して大人しく何も言えない控えめな性格だったからではなく、私を守ってくれたのだ。
彼女は「私だって一応そのくらいの良識はある」と言っていたがそのくらいどころか大きな思いやりや精神面の強さがあった。
その時、実はなぜ私が早出になっているのか不思議だった。もらっている出勤カレンダーでは普通出のはずだったのだ。
真相は早く先の予定を決めたかった別の先輩がいったん出来ていたシフトを先にコピーしたものを「もう出来てた」と私にもくれていた。その後で早出にあたっていた担当者が別の日に早く帰りたかった(3時に帰れる)ので組み替えていた。
・・・というわけで変更に気がつかなかったということだった。
だけど、原因を追及していくと「先に勝手にコピーした人」や「後で組み替えた人」もやり玉にあげられかねない。ちゃんと確認しておかなかった(ちょっと不可抗力とも思うが)私がやっぱり悪いのだから、男気満点のSちゃんに免じてそのへんの犯人探しはナシにして私も感謝の意を示すだけにした。
この出来事は折に触れ思い出す。「本当に守るべきもの、大切なこと」は何かと自問する為に。