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淑女というもの

  • 2000年03月06日 21:43 (月)
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pinnaのおばあちゃんはナイスだ。
94歳になっても元気だ。
おばあちゃんは信心深く、優しくて、几帳面で働き者だし何にでも感謝の心を忘れない。
もう歳なので耳が遠くなり同じことを何度も言うようになれば親戚の中では「おばあさんも歳をとった」とか「ボケた」などと年寄り扱いされてしまうが、何が何が、、、状況判断が早くて的確だし、人の本質を見抜く目も持っている。
一緒に暮らしていると改めて、頭のいい人だと思う。

去年から介護福祉の一環で週に3日ディケアに行っているのだが、そこでは折り紙、塗り絵、貼り絵、習字、カレンダー作りなどを教えてくれて、マッサージやお風呂に入れてくれる上に送り迎えも車を降りて玄関まですることになっているのだそう。
まさに至れり尽くせり。
それにしても、日替わりで結構凝ったものも作って帰るのでお世話してくださる方も毎日何をしようかと大変だろう。

色々教えてくださるせいか、おばあちゃんは何故かそこのことを最初から「老人大学」という。
pinnaが「すごい、私のおばあちゃん、大学生!?」と驚くと大喜びである。

お世話して下さる方が言うには万事自分の役割を心得ていて、手をかけさせず、すべきことだけをして最高齢にして模範生だということだ。何をするときもまず説明をすると、おばあちゃんに最初に配ると、他の者がそれに習ってするのでスムーズに進む。
でしゃばらず、手をかけず自分の与えられた役割をよくわかって慎み深く行動しているからだ。

そんな物の通りをわきまえた慎み深いおばあちゃんだが、時々、その物言いが豹変する時がある。

夕方。私の帰りを待ちわびて日も暮れようものなら「(pinnaの)会社は女の子を遅くまでこき使いやがる!」と鼻息荒く、ただいまをきくまで何度でも繰り返すのだ。
冬は6時には真っ暗になるので残業でもしようものなら家ではなだめるのが大変。

だから帰ると真っ先におばあちゃんのところに行って「おばあちゃん、ただいまー。今帰ったよ」と言うと、「帰ったかー、遅くなったな」と声を裏返して優しい声になるので、他の家族はさっきまでの剣幕と全然違うっ!と声を揃えて言う。

そういうわけで、pinnaはそれを聞くことがないのである。
ぜひ聞いてみたいものだ。

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