なななんと!マンタ〜!?
それはダイバーの憧れ度ナンバー1のマンタ様。後ろから悠然とヒレを上下に動かしながら音もなくゆっくりと泳いでくる。
すごい!すごい!すごい!
なんて大きくて優雅なんだろう?実際に自分と同じ水の中でみると今までテレビや写真で見知っていたマンタとは格段に崇高である。最初のチェック・ダイブで会えるなんて夢のよう。
さっそくカメラを構えて、近くに来るのを待ち、とりあえずシャッター!
ああ、前に人がいた。もうマンタしか目に入ってなかったので人がカブってしまった。
もう一枚!
シャッターが下りない。えーん。
えいっ!えいっ!!
ダメだ。撮ったフィルム数を確認すると26枚になっている。いつも36枚撮りを入れるのに、24枚撮りと間違えてセッティングしたのかな?もうフィルムが終わってしまったのか。
自分の行動にイマイチ自身のない私はそこでシャッターを押すのを諦めてしまった。
そのあと、もう一度マンタ様がUターンして来たにも関わらず、私の手からダラーンとカメラをぶら下げて持っているだけで見送らざるをえない・・・。せめて、しっかり目に焼き付けておこう。
さて、そうやって私の99本目。記念すべきマンタ様との出会いは終わった。
ショックだったのは、チェック・ダイブだからとタカをくくってオート・フォーカスにしていた私のセッティングの選択ミスでシャッターが下りなかっただけということだ。暗い海の中で黒い背中のマンタがカメラには認識できなかったのだ。
フィルムはちゃんと36枚撮りを入れていたから残り12枚もあったのだ。
だから引き返してきた時はシャッターさえきっていれば写せた可能性が高い。
そして、次回会うときは絶対にハズさないぞと決意も新たに2本目に臨むのである。(いつもそうなんだけどさ)